サンフロ不動産 Research Memo(7):決済予定物件の売却を含めた売上総利益の進捗は90%超(1)
*13:07JST サンフロ不動産 Research Memo(7):決済予定物件の売却を含めた売上総利益の進捗は90%超(1)
■サンフロンティア不動産<8934>の今後の見通し
1. 2025年3月期の業績見通し
2025年3月期の業績予想は、売上高100,000百万円(前期比25.2%増)、営業利益20,870百万円(同18.6%増)、経常利益20,000百万円(同15.1%増)、親会社株主に帰属する当期純利益14,000百万円(同17.5%増)と、期初計画を据え置きとしている。中期経営計画の最終年度として、経常利益率20%台の高い収益性と、ROE10%以上の資本効率を継続しつつ定量目標の達成を目指す。同社グループの業績予想(営業利益・経常利益・親会社株主に帰属する当期純利益)に対する達成率は、2024年3月期まで13期連続で100%を上回っており、コロナ禍といった事業環境の急変化にも柔軟に対応している。2025年3月期の業績予想を現行中期経営計画の目標値と同額としたことで、市場へのコミット達成意識が強く窺える。不動産サービス事業の堅実な成長に加え、ストックビジネスであるホテル運営事業の業績が拡大傾向にあり、通期計画の達成はもちろんのこと、中長期的な持続的成長も大いに期待できると弊社では見ている。
2025年3月期第3四半期の通期計画に対する進捗は計画どおりである。フロー型事業に属する、リプランニング事業・ホテル開発事業・海外開発事業における販売用不動産売却では、通期計画に対する売上総利益の進捗率は、契約済み決済予定物件の売却を含めると90%を超えている。また、ストック型事業(不動産サービス・ホテル運営事業等、販売用不動産売却以外の全事業の合計)では、売上高及び売上総利益ともに第3四半期累計で過去最高を更新している。第3四半期決算発表日(2025年2月6日)時点で、進行中の第4四半期において決済済み・契約済み決済予定の物件を多く確保していることからも、通期計画達成に対する蓋然性は高いと弊社では見ている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 茂木稜司)
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