日本和装ホールディングス---24年12月期増収・2ケタ増益、積極的な事業展開が業績に寄与
*15:22JST 日本和装ホールディングス---24年12月期増収・2ケタ増益、積極的な事業展開が業績に寄与
日本和装ホールディングス<2499>は14日、2024年12月期連結決算を発表した。売上高は前期比4.5%増の47.04億円、営業利益は同22.0%増の4.80億円、経常利益は同22.8%増の4.32億円、親会社株主に帰属する当期純利益は同71.6%増の2.96億円となった。
同社グループでは積極的な事業展開により成果を上げることができた。まず、第1四半期から第2四半期にかけては、新規顧客向けに実施した春期「きもの着付け教室」において、初開催となった「お試し3回無料着付け体験コース」に多くの応募があった。その結果、体験後に本教室(全5回)へ進んだ受講者数は前年同期を上回った。また、既存顧客向けには「ブリリアンツ地区大会」を2~3月に開催し、取扱金額は前年比約130%を記録するなど好調に推移した。さらに、京都や米沢への産地ツアーや、全国18会場で開催した「縁の会」と日本最大級のきものの祭典「遊々会」では、あわせて約2,300名の方が来場した。第3四半期以降も、「夏の花の都ツアー」や「博多祇園山笠ツアー」などの企画が堅調な結果を残し、8月には帝国ホテル東京で開催した「きものブリリアンツ全国大会」に延べ1,000名以上が参加するなど、好評を博した。また、春期「きもの着付け教室」卒業生を対象とした「浴衣の着付け・半幅帯の結び方」教室を新たに開講し、顧客の継続化につなげた。この結果、春期の販売会の延べ参加者数は前年比115%に達し、卒業生が既存顧客向けの催事に参加する流れを生み出すなど、売上増加に寄与した。これにより、販売コストの上昇など販売費及び一般管理費は増加したものの、各施策が功を奏し、増収増益となった。さらに、新規事業として、今期新たにECサイト「KAERUWA」を開設した。このサイトでは、洗える着物や和装小物などリーズナブルな価格帯の商品を主軸に、和関連の商品の取り入れ等を行っている。
2025年12月期通期の連結業績予想については、売上高は前期比0.2%~2.3%増の47.15億円~48.15億円、営業利益は同2.0%~12.6%増の4.90億円~5.41億円、経常利益は同1.8%~12.6%増の4.40億円~4.87億円、親会社株主に帰属する当期純利益は同1.2%~12.3%増の3.00億円~3.33億円を見込んでいる。
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