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市況・概要 2025/11/21 09:47 一覧へ

日経平均は572円安でスタート、イビデンや古河電工などが下落

[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;49251.26;-572.68TOPIX;3273.43;-26.14

[寄り付き概況]

 21日の日経平均は572.68円安の49251.26円と反落して取引を開始した。前日20日の米国株式市場は反落。ダウ平均は386.51ドル安の45752.26ドル、ナスダックは486.18ポイント安の22078.05で取引を終了した。半導体のエヌビディア(NVDA)の決算を好感し投資家心理の改善で買いが加速し、寄り付き後、大幅高。その後も9月雇用統計の強弱まちまちな結果を受け、堅調推移が続いた。しかし、連邦準備制度理事会(FRB)高官のタカ派発言で利下げ期待がさらに後退したほか、根強い人工知能
(AI)バブル懸念を受けエヌビディアが下落に転じ相場を押し下げた。終盤にかけ、暗号資産市場の下落をきっかけに損失確定売りにも拍車がかかったと見られ、下げ幅を拡大した。

 今日の東京株式市場は売りが先行した。昨日の米株式市場で主要指数が下落したことが東京市場の株価の重しとなった。中でも、ハイテク株比率が高いナスダック総合指数が2.15%下落、主要な半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が4.77%下落と、ダウ平均(0.84%下落)と比べ下落率が大きく、東京市場でハイテク株や半導体関連株の株価を抑える要因となった。また、国内長期金利上昇や日中関係悪化も引き続き警戒材料となった。一方、海外市場で米長期金利が低下したことが東京市場の株価の支えとなった。また、日経平均は昨日1300円近く上昇し、一昨日までの4日続落による下げ幅の3分の2戻しをクリアしたことから、短期調整は完了したとの見方もあったが、寄付き段階では売りが優勢だった。なお、取引開始前に発表された10月の全国消費者物価指数(CPI)は、生鮮食品を除く総合指数が前年同月比3.0%上昇した。QUICKがまとめた市場予想の中央値は同3.0%上昇だった。今日は、ノースサンド<446A>が東証グロースに上場した。

 セクター別では、証券商品先物、非鉄金属、鉱業、銀行業、電気機器などが値下がり率上位、陸運業、食料品、不動産業、倉庫運輸関連、サービス業などが値上がり率上位に並んでいる。東証プライムの売買代金上位では、イビデン<4062>、古河電工<5801>、ディスコ<6146>、アドバンテスト<6857>、ソフトバンクG<9984>、三井金属<5706>、フジクラ<5803>、JX金属<5016>、SBI<8473>、三菱重<7011>、東エレク
<8035>、IHI<7013>、三井E&S<7003>、住友ファーマ<4506>、レーザーテック<6920>
などが下落。他方、サンリオ<8136>、エムスリー<2413>、三菱地所<8802>、すかいらーくHD<3197>、中外薬<4519>、三井不<8801>、ソニーフィナンシャルグループ<8729>、ソフトバンク<9434>、テルモ<4543>、リクルートHD<6098>、KDDI<9433>、NTT<
9432>などが上昇している。

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