アイル Research Memo(7):システムソリューション事業の高成長が継続
*13:07JST アイル Research Memo(7):システムソリューション事業の高成長が継続
■アイル<3854>の業績動向
2. 事業別の動向
(1) システムソリューション事業
システムソリューション事業は、売上高が13.9%増の7,480百万円、売上総利益が18.9%増の4,298百万円、売上総利益率が2.5ポイント上昇して57.5%となった。大幅増収増益で売上総利益率も上昇した。メーカーの保守終了に伴うサーバー機器入替需要が第1四半期に一巡したものの、中堅・中小企業におけるDX需要が高水準に推移したことに加え、ストック売上の積み上げ、製販一体体制による見積時の案件精度向上・作業計画の精緻化、プロジェクト進捗過程における利益意識の浸透、納品品質向上によるシステム稼働後のアフターサポート工数減少、新パッケージ投入や機能強化・オプション充実、協業企業の効率的活用、新規プロジェクト進捗と既存顧客のインボイス最終チェックの両立によるSE稼働率の上昇といった利益向上施策が奏功した。また、パートナー企業からの紹介によって大規模案件が増加しており、平均単価も上昇傾向を強めた。
(2) Webソリューション事業
Webソリューション事業は売上高が6.8%増の1,090百万円、売上総利益が6.5%増の555百万円、売上総利益率が0.1ポイント低下して50.9%となった。このうちCROSS事業は売上高が7.9%増の807百万円、売上総利益が7.2%増の462百万円、売上総利益率が0.4ポイント低下して57.2%となった。市場環境として、コロナ後のEC消費行動の変化の影響で事業縮小や撤退を行うEC事業者が増加したが、同社においては解約率が低水準で推移し、CROSS事業、その他Web事業とも増収増益と順調だった。なお売上総利益率が若干低下したが、これは「BACKYARD(TM)」の機能拡張開発の継続に伴って人件費・開発費が増加したためであり、弊社では一過性要因と考えている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)
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