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銘柄/投資戦略 2025/09/22 16:09 一覧へ

ミタチ、レオパレス21、村田製など

<6417> SANKYO  2712  -222大幅続落。東海東京証券では、投資判断を「アウトパフォーム」から「ニュートラル」に格下げ、目標株価は3070円としている。直近で投入したラッキートリガー3.0+搭載スマパチの稼働状況から、一段の高シェア獲得の起点とは考え難いと評価。また、スマスロも前期前半までの高稼働機続出の状況は見られず、高単価の追加販売は減少見込みとしている。開発力への高評価は不変だが、株価は割安感を喪失したとしている。

<2918> わらべ日洋  2989  +175大幅反発。大和証券では投資判断を「3」から「2」へ格上げ、目標株価も2100円から3500円に引き上げている。同社の成長ストーリーとして、国内事業の収益性維持向上と海外事業の規模拡大に注目。現在は大幅増益の最高益更新フェイズにあり評価余地は大きいと判断。また、28年2月期の中計達成に向け海外成長の確度が高まってくれば、一層バリュエーションは切り上がってくる可能性もあるとしているようだ。

<5838> 楽天銀行  7998  +388大幅反発。先週末に日銀金融政策決定会合の結果が発表され、想定通りに政策金利は据え置きとなったが、2 名の政策委員が利上げを提案したことが明らかになっている。植田日銀総裁の会見では利上げの示唆など行われなかったものの、10月利上げの可能性もやや浮上する状況になっているようだ。利上げ期待銘柄の代表格として、ポジティブな株価反応につながっているもよう。

<3321> ミタチ  1543  +147急伸。前日に業績予想の上方修正を発表している。上半期営業利益は従来予想の9億円から11.5億円、前年同期比21.4%増に、通期では20億円から22.5億円、前期比4.7%増にそれぞれ引き上げ。自動車分野における販売が国内外で堅調に推移しているほか、民生分野のEMSの受注なども堅調のもよう。第1四半期決算発表前のタイミングでの上方修正にポジティブなサプライズも強まる。

<5401> 日本製鉄  3182  -42逆行安。USスチールによる生産拠点の稼働停止計画を米政府が阻止したことが分かったと報じられている。USスチールは9月上旬にイリノイ州の製鉄所での操業停止計画を労働者に通知していたようだが、経営に対する拒否権を発動できる黄金株が米政府には付与されており、今回の介入につながっているようだ。子会社のUSスチールの収益性向上の遅れなどにつながるとして売り材料視される状況のもよう。

<6857> アドバンテス  15500  +480大幅続伸。同社を含めた半導体製造装置4社が売買代金上位4位を占めるなど、本日も半導体関連への集中物色の動きが継続する格好になっている。先週末の米SOX指数は下落しているものの、相対的に国内半導体株の強さが目立つ状況でもある。同社に関しては、27年3月期までの売上高営業利益率の目標を引き上げる方針と伝わっていること、日銀ETF売却による需給への影響懸念が後退していることなどもポジティブ材料に。

<6645> オムロン  4206  +253大幅反発。26年4月をめどに電子部品事業を分社化する検討を始めたと発表している。同事業は祖業でもあり、25年3月期売上高は全体の13%を占めているもよう。ただ、足元ではEV向け部品の不振などで採算が悪化しており、分社化による意思決定のスピード向上で事業を成長軌道に戻す狙いのようだ。サプライズは大きくないようだが、今後の収益性の改善につながるとして、評価を高める動きが優勢になっている。

<4062> イビデン  9026  +479大幅続伸。先週末はエヌビディアがインテルに50億ドルを出資して、半導体開発で協力すると発表したことを受け、インテル関連銘柄として急伸する展開になった。
本日は、生成AIサーバー向けICパッケージ基板の生産量を拡大、拠点数拡充に伴って27年時点の生産規模を24年比で2.5倍に増やすと伝わり、一段の上値追い材料となった。同社は生成AIサーバー向けICパッケージ基板で世界トップシェアとされている。

<8848> レオパレス21  786  +63大幅反発。1億3204万6640株の自己株式を消却すると先週末に発表している。発行済み株式数の28.3%に当たる規模となる。消却予定日は9月19日。将来の従業員株式報酬等の原資とするため、自己株式の保有上限を発行済株式総数の5.0%を目安にするとしており、それを超える分を消却するとしている。将来的な大幅希薄化の可能性が低下することとなり、株主還元の一環としてポジティブに評価する動きが優勢。

<6981> 村田製  2806  +200大幅反発。米アップルは新型「iPhone17」の購入予約が好調だったことを受けて、生産委託先の少なくとも2社に、エントリーモデルの生産を最低30%拡大するように指示したと米ネットメディアに報じられているもよう。主要委託先の一つである中国の立訊精密工業に1日の生産量を約40%拡大するよう要請したなどとされている。
同報道を受けて、アップル関連と位置付けられる同社や太陽誘電の強い動きが目立つ形に。

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