12日の米国市場ダイジェスト:NYダウは382ドル安、CPIを警戒
*08:13JST 12日の米国市場ダイジェスト:NYダウは382ドル安、CPIを警戒
■NY株式:NYダウは382ドル安、CPIを警戒
米国株式市場は反落。ダウ平均は382.15ドル安の43,910.98ドル、ナスダックは17.36ポイント安の19,281.40で取引を終了した。
過去最高値付近で様子見気配が強まり、寄り付き後、まちまち。新たな買い材料なく、さらに、一時的な高値達成感などに利益確定売りに押され、相場は下落に転じた。その後も、景気見通し改善や利下げ観測の緩和を背景とした長期金利の上昇を警戒し、終日軟調に推移。明日に消費者物価指数(CPI)の発表を控えた警戒感も売り材料となり戻り鈍く、終了。セクター別では、ソフトウエア・サービスが小幅上昇した一方、自動車・自動車部品が大幅下落した。
テクノロジー会社のハネウエル(HON)は物言う投資家のヘッジファンド、エリオット・インベストメント・マネジメントが同社株保有を明らかにし、上昇。ソーシャルネットワーク、フェイスブック(FB)を運営するメタ・プラットフォームズ(META)は物言う投資家のバリューアクト・キャピタル・マネジメントによる同社株10億ドル相当の取得が関係筋の話として明らかになり、上昇。肉食品メーカーのタイソン・フーズ(TSN)は四半期決算でコストの低下や鶏肉の強い需要が収益に貢献、さらに第4四半期の調整後の1株利益見通しが予想を上回り、上昇。
クラウドベースの商取引プラットフォームを提供するショッピファイ(SHOP)は第3四半期決算で増収増益を発表、さらに年末商戦に向け楽観的見通しを示し、買われた。イベント会社のライブ・ネーション(LYV)も好決算を好感した買いが継続。管理医療会社のユナイテッドヘルス(UNH)は在宅介護などのヘルスケアサービスを提供するアメディシス(AMED)の買収計画を巡り司法省が独禁法違反の疑いで訴訟を起こし阻止したため、売られた。アメディシス(AMED)も下落。
音楽配信のスポティファイ・テクノロジー(SPOT)は取引終了後に四半期決算を発表。成長率が予想を上回り、時間外取引で買われている。
(Horiko Capital Management LLC)
■NY為替:米景気先行き見通し改善でFRBの利下げペース減速観測強まる
12日のニューヨーク外為市場でドル・円は154円05銭から154円92銭まで上昇し、154円62銭で引けた。景気先行き見通しの改善で連邦準備制度理事会(FRB)の利下げ鈍化観測に長期金利上昇に連れドル買いに拍車がかかった。
ユーロ・ドルは1.0627ドルから、1.0595ドルまで下落し、1.0625ドルで引けた。独11月ZEW景気期待指数が予想外に悪化、さらに、トランプ米次期政権による関税策が欧州経済の成長を抑制し、欧州中央銀行(ECB)の積極的な利下げにつながるとの見方が引き続きユーロ売り圧力となった。ユーロ・円は、163円58銭から164円33銭まで上昇。ポンド・ドルは1.2824ドルから1.2719ドルまで下落した。ドル・スイスは0.8803フランから0.8836フランまで上昇した。
■NY原油:小幅高で68.12ドル、一時69.13ドルまで値を戻す
NY原油先物12月限は小幅高(NYMEX原油12月限終値:68.12 ↑0.08)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物12月限は、前営業日比+0.08ドル(+0.12%)の68.12ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは67.75ドル-69.13ドル。アジア市場で67.75ドルまで売られたが、米国市場の中盤にかけて69.13ドルまで反発。ただ、ドル高を受けた売りが強まり、米国市場の後半にかけて一時68ドルを下回った。通常取引終了後の時間外取引では主に68ドル台前半で推移。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 45.86ドル -0.22ドル(-0.47%)
モルガン・スタンレー(MS) 132.31ドル -1.21ドル(-0.90%)
ゴールドマン・サックス(GS)592.59ドル -9.75ドル(-1.61%)
インテル(INTC) 24.16ドル -0.89ドル(-3.55%)
アップル(AAPL) 224.23ドル 0.00ドル(0.00%)
アルファベット(GOOG) 183.32ドル +1.35ドル(+0.74%)
メタ(META) 584.82ドル +1.65ドル(+0.28%)
キャタピラー(CAT) 393.01ドル -3.53ドル(-0.89%)
アルコア(AA) 40.95ドル -2.56ドル(-5.88%)
ウォルマート(WMT) 84.99ドル +0.78ドル(+0.92%)
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