欧米為替見通し:ドル・円は底堅い値動きか、円買い圧力継続もドルに買戻し
*17:06JST 欧米為替見通し:ドル・円は底堅い値動きか、円買い圧力継続もドルに買戻し
21日の欧米外為市場では、ドル・円は底堅い値動きを予想する。ウクライナ協議の不透明感や日銀の追加利上げ観測から、円買い圧力は継続。ただ、今晩の米PMIが改善すれば、ドルは割安感から買戻しが入り持ち直しが期待される。
前日発表された米経済指標でフィラデルフィア連銀製造業景気指数と新規失業保険申請件数は想定より弱い内容だった。また、トランプ政権の国債発行をにらみ長期金利は低下し、ドル売りに振れた。この日の取引でユーロ・ドルは1.05ドルを目指す展開となり、ドル・円は149円30銭台まで水準を切り下げた。本日アジア市場で日本の全国消費者物価指数(CPI)は予想とほぼ一致して加速し、円買いを強める場面があった。
この後の海外市場は各国の経済情勢を見極める展開。ウクライナ戦争終結に向けた動きは引き続き不透明で、週末に向けリスク回避的な円買いが強まりやすい。また、日本のインフレ加速で日銀の早期追加利上げ期待からも円買い圧力が続くだろう。ただ、米国のPMIは製造業、サービス業がいずれも前回から小幅改善が予想され、金利安・ドル安は一服する見通し。もっとも、ドル・円は心理的節目の150円を前日割り込み、戻りは限定的とみる。
【今日の欧米市場の予定】
・17:30 独・2月製造業PMI(予想:45.0、1月45.0)
・17:30 独・2月サービス業PMI(予想:4.25%)
・18:00 ユーロ圏・2月製造業PMI(予想:46.7、1月45.0)
・18:00 ユーロ圏・2月サービス業PMI(予想:51.5、1月51.3)
・18:30 英・2月製造業PMI(予想:48.5、1月48.3)
・18:30 英・2月サービス業PMI(予想:51.0、1月50.8)
・22:30 加・12月小売売上高(予想:前月比+1.6%、11月:0.0%)
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