ジェネレーションパス---多機能×環境配慮型ナノ素材に関する特許取得
*12:22JST ジェネレーションパス---多機能×環境配慮型ナノ素材に関する特許取得
ジェネレーションパス<3195>は13日、同社の連結子会社である青島新嘉程家紡が、新たに「グラフェン量子ドット、及び、その製造方法」に関する特許を取得したことを発表した。
グラフェンは、鋼の200倍の強度・銅の10倍以上の熱伝導性・シリコンの100倍の電子移動性を持ち、しかも紙より薄いという特性を兼ね備えたカーボン素材であり、遠赤外線保温、蓄熱保温、静電気防止等の高い機能性と軽量性・柔軟性・環境適合性を同時に備え、その特性から「21世紀の万能材料」と呼ばれ、航空・電子・医療・繊維など多くの分野で注目を集めている。同社グループではさらに、このグラフェンをナノサイズに微細化したグラフェン量子ドットを用いた新たな繊維素材の開発に成功し実用化した。グラフェン量子ドット繊維は、グラフェンの既存特性を基盤としながら、各機能の性能を向上させ、多機能性・安全性・加工性を大きく強化した素材であり、次世代機能性繊維の中核技術として幅広い展開が可能となる技術だと考えている。
本特許技術は、同社グループが掲げる「高機能繊維×サステナブル素材」戦略の一環であり、従来グラフェンの優れた特性を基盤として量子ドット化による機能性(加工性・抗菌性・安全性)を融合した次世代型ナノ機能素材である。今後は、OEM供給、ライセンス展開などを通じ、非連続的成長の柱として事業拡大を目指す。また、他の繊維や樹脂と組み合わせた複数成分型の高機能繊維開発を加速させるために、本特許技術を基盤とした他社との共同開発の推進も視野に入れ、より多くの次世代型高機能繊維が開発できるように進めていく。
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