SFP Research Memo(6):売上高のさらなる回復により、2024年2月期の業績予想を増額修正
*15:56JST SFP Research Memo(6):売上高のさらなる回復により、2024年2月期の業績予想を増額修正
■業績見通し
1. 2024年2月期の業績予想
2024年2月期の業績予想についてSFPホールディングス<3198>は、好調な足元業績等を踏まえ、増額修正を行った。売上高を前期比22.2%増の28,000百万円(修正幅1,000百万円増)、営業利益を1,700百万円(前期は754百万円の損失、修正幅700百万円増)、経常利益を前期比20.0%増の1,900百万円(修正幅700百万円増)、親会社株主に帰属する当期純利益を同118.3%増の1,200百万円(修正幅300百万円増)と、売上高のさらなる回復により、すべての段階利益で増益を見込んでいる。
売上高は、インバウンド需要の取り込みや深夜帯営業の段階的な再開が増収に寄与する想定である。また、既存店売上高の回復に加え、地方出店や注力業態「ネオ大衆酒場」の出店加速も上乗せ要因として見込んでいる。
損益面では、賃上げによる人件費の増加やインフレに伴う原材料価格等の高騰、水光熱費の高止まりなどが想定されるものの、増収による収益の押し上げや原価率の抑制継続により大幅な増益となり、通年でも営業黒字化を実現する見通しとなっている。
2. 弊社の見方
弊社でも、先行き不透明な社会経済情勢には引き続き注意が必要であるものの、好調な足元業績やインバウンド需要の拡大、繁忙期となる年末年始の季節要因等を勘案すれば、同社の業績予想(増額修正)の達成は十分に可能であると見ている。もちろん、水光熱費に係る補助金制度の終了などを含め、物価高による損益への影響などは懸念材料にあげられるものの、これまで取り組んできた原価抑制策や収益体質の強化などから判断して、大きなリスク要因として捉える必要はないであろう。来期以降の成長加速に向けて、DX推進を含む人手不足対策(採用及び育成)や地方出店のポテンシャル(仙台エリアなどロールモデルの進捗)、注力業態における高収益化モデルの確立などに注目したい。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫)
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