14日の米国市場ダイジェスト:NYダウは11ドル安、インフレ加速で大幅利下げ期待後退
*08:19JST 14日の米国市場ダイジェスト:NYダウは11ドル安、インフレ加速で大幅利下げ期待後退
■NY株式:NYダウは11ドル安、インフレ加速で大幅利下げ期待後退
米国株式市場は小幅反落。ダウ平均は11.01ドル安の44911.26ドル、ナスダックは2.47ポイント安の21710.67で取引を終了した。
生産者物価指数(PPI)が3年ぶり大幅な伸びとなったため、大幅利下げ期待の後退で寄り付き後、下落。終日軟調に推移も、利下げ軌道は変わらずとの見方やアマゾン(AMZN)などのハイテクが強く、相場を支えた。終盤にかけて下げを縮小し、終了。セクター別では小売・銀行が上昇した一方、耐久消費財・アパレルが下落した。
半導体インテル(INTC)はトランプ政権が同社株の取得も協議したとの報道で、上昇。農機具メーカーのディア(DE)は第3四半期決算で減収減益となったほか、通期の利益見通し下方修正が嫌気され、下落。高級ブランドのコーチ、ケイト・スペードを展開するタペストリー(TPR)は通期業績見通しが関税などの影響がひびき、市場予想に満たず売られた。ディスカウント小売りのターゲット(TGT)は、化粧品小売アルタビュ―ティー(ULTA)との提携を2026年に解消する計画を発表し、下落。
半導体関連企業のアプライド・マテリアルズ(AMAT)は取引終了後に第3四半期決算を発表。増収増益となったが第4四半期の純売上見通しが予想を下回り、時間外取引で売られている。
(Horiko Capital Management LLC)
■NY為替:米PPI上昇で大幅利下げ観測後退、ドル反発
14日のニューヨーク外為市場でドル・円は146円50銭から147円96銭まで上昇し、147円76銭で引けた。米先週分新規失業保険申請件数が前回から予想以上に減少したほか、米7月生産者物価指数(PPI)が予想以上に加速。さらに、ベッセント米財務長官が連邦準備制度理事会(FRB)に一連の利下げを要求したわけではないと言及したほか、ムサレム米セントルイス連銀総裁が0.5%利下げは支持できないと述べたため大幅利下げ観測が後退し金利上昇に伴うドルの買戻しが加速した。
ユーロ・ドルは1.1691ドルから1.1631ドルまで下落し、1.1649ドルで引けた。ユーロ・円は171円13銭から172円20銭まで上昇。ポンド・ドルは1.3582ドルから1.3521ドルまで下落した。ドル・スイスは0.8051フランから0.8093フランまで上昇。
■NY原油:反発で63.96ドル、時間外取引で一段高
NY原油先物9月限は反発(NYMEX原油9月限終値:63.96 ↑1.31)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物9月限は、前営業日比+1.31ドル(+2.09%)の63.96ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは62.58ドル-64.10ドル。ロンドン市場で62.58ドルまで売られたが、米国市場ではじり高となり、通常取引終了後の時間外取引で64.10ドルまで一段高となった。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 47.71ドル +0.47ドル(+0.99%)
モルガン・スタンレー(MS) 148.51ドル +0.75ドル(+0.50%)
ゴールドマン・サックス(GS)747.20ドル +2.51ドル(+0.33%)
インテル(INTC) 23.86ドル +1.64ドル(+7.38%)
アップル(AAPL) 232.78ドル -0.55ドル(-0.23%)
アルファベット(GOOG) 203.82ドル +0.79ドル(+0.38%)
メタ(META) 782.13ドル +2.05ドル(+0.26%)
キャタピラー(CAT) 417.50ドル +3.80ドル(+0.91%)
アルコア(AA) 31.33ドル -0.40ドル(-1.26%)
ウォルマート(WMT) 100.85ドル -0.14ドル(-0.13%)
<ST>