日経平均は小幅反発、売り買い交錯で方向感に乏しい展開
*16:10JST 日経平均は小幅反発、売り買い交錯で方向感に乏しい展開
7日のダウ平均は444.23ドル安の44303.40ドル、ナスダックは268.59ポイント安の19523.40で取引を終了した。雇用統計の結果を受けて、寄り付き後はまちまち。その後、賃金の伸びが予想外に加速したこと、ミシガン大消費者信頼感指数の期待インフレ率の上昇を受けてインフレ再燃が警戒されたほか、トランプ大統領が相互関税計画を来週に発表すると発言し、貿易摩擦の深刻化懸念に売りが加速した。相場は終日軟調に推移し、終盤にかけて下げ幅を拡大して終了した。
前週末の米株式市場で主要指数がそろって下落する中、日経平均は前営業日比50.65円安の38736.37円と続落でスタート。シカゴ先物にサヤ寄せする形から、本日の日経平均はやや売りが先行して始まった。その後、一時プラス圏に浮上する場面も見られたが、売り買いが交錯しており前週末終値付近でもみ合う展開となった。注目されていた日米首脳会談については、一定の成果があったと評価する声が多い一方、11日は建国記念の日の祝日で休場になる他、今週は決算ピークであることも様子見姿勢に繋がった。
大引けの日経平均は前日比14.15円高(+0.04%)の38801.17円となった。東証プライム市場の売買高は19億9483万株。売買代金は4兆2299億円。業種別では、パルプ・紙、鉱業、非鉄金属、石油・石炭、海運などが上昇した一方、卸売、繊維、不動産、銀行、医薬品などが下落した。東証プライム市場の値上がり銘柄は49.5%、対して値下がり銘柄は47.4%となっている。
個別では、フジクラ<5803>、SUMCO<3436>が上昇したほか、証券会社のポジティブなレポートを受けて、川崎重工<7012>が上昇。また、10-12月期は期待以上の収益水準になったDeNA<2432>がストップ高、第3四半期大幅増益決算を高評価されたぐるなび
<2440>が急騰。このほか、太陽誘電<6976>、東亜建<1885>、日本シイエムケイ<6958>などが値上がり率上位となった。
一方、ホンダ<7267>、SUBARU<7270>など一部の自動車関連は軟調に推移したほか、大成建設<1801>、第一三共<4568>、三菱重工<7011>などが下落した。このほか、第3四半期累計2ケタ超の営業減益決算となった円谷フィHD<2767>や特別調査委員会の調査報告書を受領したサンウェルズ<9229>が急落。鳥居薬品<4551>、メガチップス<6875>、高速<7504>などが値下がり率上位となった。
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