日経平均は3日続伸、半導体株買われるも円高が重しに
*16:20JST 日経平均は3日続伸、半導体株買われるも円高が重しに
5日の米国市場のダウ平均は317.24ドル高の44873.28ドル、ナスダックは38.31pt高の19692.33ptで取引を終了した。検索のグーグルを運営するアルファベットのさえない決算を嫌気しハイテクが売られ、寄り付き後はまちまち。ナスダックはアルファベットの下落が重しとなったが、半導体エヌビディアの上昇が相殺し、終盤にかけてプラス圏を回復した。ダウは追加利下げ期待で金利安、ドル安が買い材料となり、終日堅調に推移して終盤にかけて上げ幅を拡大し終了した。
主要株価指数がそろって上昇した米株市場を横目に、6日の日経平均は146.10円高の
38977.58円と3日続伸して取引を開始した。中でも、主要な半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が2.31%上昇と、ダウ平均やナスダックと比べ上昇率が大きく、東京市場で半導体関連株の株価の支えとなったほか、海外市場で米長期金利が低下したことも安心感となった。一方、外為市場では円高・ドル安に振れており、東京市場で輸出株などの株価の重しとなり、買い一巡後は上げ幅をやや縮小する展開となった。
大引けの日経平均は前日比235.05円高(+0.61%)の39066.53円となった。東証プライム市場の売買高は21億7270万株。売買代金は4兆5201億円。業種別では、空運、その他製品、証券・商品先物、ガラス・土石、精密機器などが上昇した一方、輸送用機器、銀行、卸売、情報・通信、非鉄金属などが下落した。東証プライム市場の値上がり銘柄は72.6%、対して値下がり銘柄は24.0%となっている。
個別では、ディスコ<6146>や東エレク<8035>などの一部半導体関連株が堅調に推移。また、三菱重工業<7011>、任天堂<7974>、フジHD<4676>、キーエンス<6861>などが上昇した。ほか、想定以上の業績回復や自社株買いを評価された日本電気硝子<
5214>が急騰、ミガロホールディングス<5535>、ルネサスエレクトロニクス<6723>、AZ丸和HD<9090>などが値上がり率上位となった。
一方、トヨタ自動車<7203>や、ホンダ<7267>などの一部の自動車関連、三菱UFJ<8306>や三井住友<8316>などの金融株は軟調に推移。また、リクルートHD<6098>、キッコーマン<2801>、ダイキン<6367>などが下落した。このほか、通期計画達成のハードルが高まったことから売り優勢の展開となったJMDC<4483>や10-12月期の大幅減益決算をマイナス視されたカナデビア<7004>が急落した。
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