ファーマF Research Memo(9):2024年7月期は下方修正して減益幅拡大の予想だが一過性要因によるもの
*13:49JST ファーマF Research Memo(9):2024年7月期は下方修正して減益幅拡大の予想だが一過性要因によるもの
■今後の見通し
● 2024年7月期の連結業績見通し
ファーマフーズ<2929>の2024年7月期の連結業績予想は2024年3月11日付で下方修正して、売上高が前期比6.5%減の64,100百万円、営業利益が同25.2%減の2,700百万円、経常利益が同18.1%減の2,900百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同41.6%減の1,800百万円とした。期初計画(売上高72,047百万円、営業利益3,338百万円、経常利益3,300百万円、親会社株主に帰属する当期純利益2,784百万円)に対して、売上高は7,947百万円、営業利益は638百万円、経常利益は400百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は984百万円それぞれ下回り、売上高は一転減収、各利益は減益幅が拡大する見込みとした。
BtoB事業はおおむね順調だが、BtoC事業において上期に発生した生産委託先の稼働率低下や原料メーカーの出荷制限による製造遅延の影響で、「ニューZ」など新製品の本格的なプロモーションが計画よりも遅れる見込みとなった。広告宣伝費の適正化を推進しているものの減収分をカバーしきれず、さらにCRM施策の強化に伴う費用増加や研究開発費の増加なども影響する見込みだ。ただし弊社では、下方修正は上期の一過性要因によるものであり、下期は新製品の本格的なプロモーションが開始される見込みであること、さらに広告宣伝費のコントロールが進んでいることなども勘案すれば、修正後の会社予想に上振れ余地があると考えている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)
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