日経平均は38円高でスタート、JX金属や三井海洋などが上昇
[日経平均株価・TOPIX(表)]
日経平均;43876.22;+38.55TOPIX;3135.74;-5.23
[寄り付き概況]
11日の日経平均は38.55円高の43876.22円と続伸して取引を開始した。前日10日の米国株式市場はまちまち。ダウ平均は220.42ドル安の45490.92ドル、ナスダックは6.57ポイント高の21886.06で取引を終了した。生産者物価指数(PPI)が予想外のマイナスとなり、インフレ減速があらたに証明されたため利下げ期待に寄り付き後、上昇。過去最高値付近から利益確定売りに押され、相場は下落に転じた。ナスダックは終盤にかけて金利安に支えられプラス圏を回復、連日で過去最高値を更新した。
今日の東京株式市場は買いが先行した。昨日の米株式市場でダウ平均は下落したが、ハイテク株比率が高いナスダック総合指数が小幅ながら3日続伸し、また、主要な半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が2.3%上昇で5日続伸となったことが東京市場のハイテク株や半導体関連株の株価支援要因となった。また、自民党総裁選後の新政権による経済政策への期待感が引き続き株価を支える要因となった。一方、昨日の米株式市場でダウ平均が下落したことが東京市場の株価の重しとなった。また、日経平均が最高値近辺で推移していることから
高値警戒感が意識され、利益確定売りが出やすかった。さらに、米国で今晩、8月の米消費者物価指数(CPI)が発表されることから、これを見極めたいとして積極的な買いを見送る向きもあったが、寄付き段階では買いが優勢だった。なお、取引開始前に発表された8月の国内企業物価指数は、前年同月比2.7%上昇した。QUICKがまとめた民間予測の中央値は同2.7%上昇だった。同じく取引開始前に発表された対外及び対内証券売買契約などの状況(週間)によると、海外投資家は8月31日-9月6日に国内株を3週ぶりに買い越した。買越額は1086億円だった。
セクター別では、電気・ガス業、鉱業、非鉄金属、情報・通信業、その他製品などが値上がり率上位、空運業、精密機器、輸送用機器、不動産業、サービス業などが値下がり率上位に並んでいる。東証プライムの売買代金上位では、JX金属<5016>、ソフトバンクG<9984>、三井海洋<6269>、関西電<9503>、KOKUSAI<6525>、良品計画<7453>、北海電力<9509>、アドバンテスト<6857>、フジクラ<5803>、古河電工<5801>、スクリーンHD<7735>、三菱重<7011>、三井金<5706>、三菱電<6503>などが上昇。他方、日立<6501>、OLC<4661>、トヨタ<7203>、ファーストリテ<9983>、ソニーG<6758>、ホンダ<7267>、住友電工<5802>、三菱UFJ<8306>、伊藤忠<8001>、東京海上<8766>、みずほ<8411>、キーエンス<6861>、ソシオネクスト<6526>などが下落している。
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