欧米為替見通し: ドル・円は伸び悩みか、米ISM製造業が低調ならドル買い後退
*17:25JST 欧米為替見通し: ドル・円は伸び悩みか、米ISM製造業が低調ならドル買い後退
3日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想する。米インフレ高止まりも、今晩の製造業ISM製造業景況感指数は前回を下回ると予想され、ドル買いは後退。また、日銀の政策方針を見極めようと、円売り縮小も見込まれる。
2月28日に行われたトランプ米大統領とゼレンスキー・ウクライナ大統領との首脳会談で停戦協議は合意直前に決裂し、ユーロ売りが先行。ただ、この日発表された米コアPCE価格指数は市場予想と一致し、米金利の下げ渋りでドル買いが強まった。
ユーロ・ドルは1.03ドル台半ばに軟化し、ドル・円はおおむね150円台を維持した。週明けアジア市場でドル・円は151円台トライに失敗したが、日本株高による円売りがドルを支えた。
この後の海外市場はユーロやドルが注視される。ウクライナ戦争の終結に向けた動きは米国とウクライナの交渉決裂を受け、欧州の主要国はウクライナ支持を表明。英国を中心とした有志連合の結成で今後の事態打開を期待したユーロの買戻しが入りやすい展開に。米関税引き上げでドル買い基調は維持するものの、今晩の米ISM製造業景況感指数は低調な内容ならドル買いは一服しそうだ。また、根強い日銀の追加利上げ観測で円買い圧力は続く。
【今日の欧米市場の予定】
・19:00 欧・2月ユーロ圏消費者物価指数(予想:前年比+2.3%)
・24:00 米・2月ISM製造業景況指数(予想:50.5、1月:50.9)
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