欧米為替見通し: ドル・円は伸び悩みか、米インフレ高進も雇用情勢を見極め
*17:25JST 欧米為替見通し: ドル・円は伸び悩みか、米インフレ高進も雇用情勢を見極め
26日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想する。米インフレ指標が前回を上回れば、追加利下げ観測の後退でドル買い地合いの見通し。ただ、来週の雇用関連統計を見極めようと、上昇は小幅にとどまりそうだ。
前日発表された米4-6月期国内総生産(GDP)確定値の上方修正で景気の底堅さが意識されたほか、新規失業保険申請件数の改善で雇用情勢の想定以上の強さも確認された。そうしたなか、連邦準備制度理事会(FRB)当局者が過度な緩和前倒しに慎重な姿勢を示し、米金利高・ドル高の展開に。ユーロ・ドルは1.1640ドル台に下げ、ドル・円は150円に接近。本日アジア市場で節目の150円が意識され、ドル・円は失速した。
この後の海外市場は今晩の米コアPCE価格指数が焦点。指数が前回並みにとどまれば追加利下げ観測の再燃で、ドル売りの手がかりとなりそうだ。半面、次回連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ期待は一服したが、指数が上振れれば緩和見通しは後退しドル買い再開の見通し。自民党総裁選に向け、日本の財政悪化を意識した円売りも続く。ただ、目下のテーマが米雇用情勢のため、来週の関連指標をにらみ、ドル買い一巡後は様子見ムードが広がりやすい。
【今日の欧米市場の予定】
・21:30 米・8月個人所得(予想:前月比+0.3%、7月:+0.5%)
・21:30 米・8月個人消費支出(予想:前月比+0.5%、7月:+0.5%)
・21:30 米・8月コアPCE価格指数(予想:前年比+2.9%、7月:+2.9%)
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