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市況・概要 2025/09/01 08:38 一覧へ

前場に注目すべき3つのポイント~ハイテク株やAI関連などへの物色は神経質にさせる~

*08:38JST 前場に注目すべき3つのポイント~ハイテク株やAI関連などへの物色は神経質にさせる~ 9月1日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。


■ハイテク株やAI関連などへの物色は神経質にさせる
■六甲バター、25/12業績予想 営業利益 10億円
■前場の注目材料:THK、動剛性を可視化、半導体装置など開発・製造支援


■ハイテク株やAI関連などへの物色は神経質にさせる

9月1日の日本株市場は、売り優勢の相場展開になりそうだ。8月29日の米国市場はNYダウが92ドル安、ナスダックは249ポイント安だった。PCEコア価格指数の上昇が嫌気されたほか、シカゴ購買部協会景気指数(PMI)やミシガン大消費者マインドが予想以上に悪化したことも重荷になった。シカゴ日経225先物は大阪比610円安の42080円。円相場は1ドル=147円10銭台で推移している。

シカゴ先物にサヤ寄せする形から、売り先行で始まることになりそうだ。また、中国のアリババは新型のAI半導体チップを開発したと報じられ、エヌビディアなど半導体株やAIインフラ関連などの下げが目立った。東京市場においても東エレク<8035>など半導体株やAI関連などへの売りが警戒され、日経平均株価の重荷になる可能性はある。

1日の米国市場はレーバーデーの祝日で休場になることで、海外勢のフローは限られるとみられる。商いが膨らみにくい需給状況のなかでは、先物市場での仕掛け的な売買の影響を受けやすくなるだろう。日経225先物はナイトセッションで一時42030円まで売られる場面もみられ、25日線水準まで下げてきた。同線が支持線として意識されるなかで押し目待ち狙いの買いが意識されそうだが、戻りの鈍さが意識される局面においては、売り仕掛けの動きが強まりそうだ。

また、米国では9月の利下げ期待が根強いものの、週末には雇用統計の発表が予定されており、結果を見極めたいとする模様眺めムードが強まりやすく、積極的なリバウンド狙いの買いは期待しづらいところである。ハイテク株やAI関連などへの物色も神経質にさせる可能性があるなかでは、バフェット効果もあって商社株のほかバリュエーション面で割安感のある銘柄などでの押し目狙いのスタンスに向かわせよう。


■六甲バター、25/12業績予想 営業利益 10億円

六甲バター<2266>は2025年12月期第4四半期より、単体決算から連結決算に移行した。これに伴い2025年12月期の通期の連結業績予想を公表した。売上高は435億円、営業利益を10億円としている。


■前場の注目材料

・為替相場は円安・ドル高(147.00-10)
・活発な自社株買い
・東証による企業価値向上の要請


・THK<6481>動剛性を可視化、半導体装置など開発・製造支援
・日本ドライケミカル<1909>消火性能が水の4倍の薬剤開発
・パナソニックHD<6752>チェコ新工場稼働、暖房機、順次生産拡大
・関西電力<9503>使用済み核燃料を中間貯蔵へ、35年までに搬出
・中国電力<9504>中間貯蔵施設、山口・上関町に「立地は可能」
・あおぞら銀行<8304>大和証券Gと200億円の事業再生ファンド設立
・住友ゴム工業<5110>153億円で米社買収、フリート車両向けAI故障予知展開
・JFEHD<5411>JFEエンジ、海外黒字化、28年3月期、廃棄物発電巻き返し
・IHI<7013>タイで低級オレフィン製造、ナフサ活用、パイロットプラント稼働
・日機装<6376>米カルフォルニア州に水素スタンド、ガス蒸発損失ゼロ
・ルネサス<6723>LCD消費電流30%減の新型マイコン
・三和油化工業<4125>A&Hを買収、レアメタル再生拡大
・JX金属<5016>JX金属精錬、再生金属原料の分析施設完成、茨城で稼働
・クラボウ<3106>熊本新棟稼働、半導体装置部品の出荷自動化
・ライオン<4912>インド進出、子会社設立で健康ニーズ取り込み
・JR東日本<9020>空飛ぶクルマ発注、岩手で観光送迎
・サワイGHD<4887>沢井製薬、減酒治療補助に保険適用アプリ


☆前場のイベントスケジュール
<国内>
・08:50 4-6月期法人企業統計調査・全産業設備投資額(前回:前年比+6.4%)

<海外>
・10:45 中国・8月製造業PMI(予想:49.7、7月:49.5) <ST>

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