ハイテク株やAI関連などへの物色は神経質にさせる
*08:39JST ハイテク株やAI関連などへの物色は神経質にさせる
1日の日本株市場は、売り優勢の相場展開になりそうだ。8月29日の米国市場はNYダウが92ドル安、ナスダックは249ポイント安だった。PCEコア価格指数の上昇が嫌気されたほか、シカゴ購買部協会景気指数(PMI)やミシガン大消費者マインドが予想以上に悪化したことも重荷になった。シカゴ日経225先物は大阪比610円安の42080円。円相場は1ドル=147円10銭台で推移している。
シカゴ先物にサヤ寄せする形から、売り先行で始まることになりそうだ。また、中国のアリババは新型のAI半導体チップを開発したと報じられ、エヌビディアなど半導体株やAIインフラ関連などの下げが目立った。東京市場においても東エレク<8035>など半導体株やAI関連などへの売りが警戒され、日経平均株価の重荷になる可能性はある。
1日の米国市場はレーバーデーの祝日で休場になることで、海外勢のフローは限られるとみられる。商いが膨らみにくい需給状況のなかでは、先物市場での仕掛け的な売買の影響を受けやすくなるだろう。日経225先物はナイトセッションで一時42030円まで売られる場面もみられ、25日線水準まで下げてきた。同線が支持線として意識されるなかで押し目待ち狙いの買いが意識されそうだが、戻りの鈍さが意識される局面においては、売り仕掛けの動きが強まりそうだ。
また、米国では9月の利下げ期待が根強いものの、週末には雇用統計の発表が予定されており、結果を見極めたいとする模様眺めムードが強まりやすく、積極的なリバウンド狙いの買いは期待しづらいところである。ハイテク株やAI関連などへの物色も神経質にさせる可能性があるなかでは、バフェット効果もあって商社株のほかバリュエーション面で割安感のある銘柄などでの押し目狙いのスタンスに向かわせよう。
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