日経平均は185円高でスタート、ディスコや第一三共などが上昇
[日経平均株価・TOPIX(表)]
日経平均;44736.03;+185.18TOPIX;3094.38;-0.36
[寄り付き概況]
2日の日経平均は185.18円高の44736.03円と5日ぶり反発して取引を開始した。前日1日の米国株式市場は続伸。ダウ平均は43.21ドル高の46441.10ドル、ナスダックは95.15ポイント高の22755.16で取引を終了した。政府機関の閉鎖や、民間のADP雇用統計で9月の雇用者数が予想外に減少したため、景気減速が懸念され、寄り付き後、下落。その後、安値から利下げ期待を受けた買いが強まったことに加え、医薬品セクターがけん引し相場は上昇に転じ、終盤にかけ上げ幅を拡大。ダウは連日過去最高値を更新した。
今日の東京株式市場は買いが先行した。昨日の米株式市場で主要指数が上昇したことが東京市場の株価の支えとなった。中でも、主要な半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が2.05%上昇と、ダウ平均(0.09%上昇)と比べ上昇率が大きく、東京市場で半導体関連株の株価支援要因となった。また、海外市場で米長期金利が低下したことも東京市場で安心感となった。さらに、日経平均は昨日までの4日続落で1200円あまり下落したことから、押し目待ちや自律反発狙いの買いも入りやすかった。一方、米政府機関閉鎖の影響や、4日に行われる自民党総裁選の結果を見極めたいとして、積極的な買いを見送る向きもあったが、寄付き段階では買いが優勢だった。なお、取引開始前に発表された対外及び対内証券売買契約などの状況(週間)によると、海外投資家は9月21-27日に国内株を3週連続で売り越した。売越額は9633億円だった。
セクター別では、非鉄金属、医薬品、鉱業、繊維製品、金属製品などが値上がり率上位、その他製品、空運業、銀行業、電気・ガス業、石油石炭製品などが値下がり率上位に並んでいる。東証プライムの売買代金上位では、ディスコ<6146>、ソフトバンクG<9984>、SUMCO<3436>、レーザーテック<6920>、東エレク<8035>、住友鉱<
5713>、三井金属<5706>、スクリーンHD<7735>、第一三共<4568>、住友ファーマ<4506>、アドバンテスト<6857>、サンリオ<8136>、ゼンショーHD<7550>、イビデン<4062>などが上昇。他方、ソニーFH<8729>、東電力HD<9501>、NEC<6701>、任天堂<7974>、ホンダ<7267>、キヤノン<7751>、ソニーG<6758>、三菱重<7011>、富士通<6702>、三菱UFJ<8306>、NTT<9432>、川崎重<7012>、みずほ<8411>、IHI<7013>などが下落している。
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