5日の米国市場ダイジェスト:NYダウは219ドル安、雇用統計を警戒
*08:08JST 5日の米国市場ダイジェスト:NYダウは219ドル安、雇用統計を警戒
■NY株式:NYダウは219ドル安、雇用統計を警戒
米国株式市場はまちまち。ダウ平均は219.22ドル安の40,755.75ドル、ナスダックは43.36ポイント高の17,127.66で取引を終了した。
民間の雇用統計となるADP雇用統計の8月分が想定外に弱く労働市場や景気の減速を懸念した売りに、寄り付き後、下落。その後、8月ISM非製造業景況指数が予想外に改善したため景気減速懸念が後退し、相場は下げ止まった。ただ、6日に発表予定の米雇用統計を警戒した手仕舞い売りにおされ、ダウは続落し、下げ幅を拡大。ナスダックは半導体メーカーのエヌビディア(NVDA)の反発が支え、小幅上昇し、まちまちで終了した。セクター別では、自動車・自動車部品、小売が上昇した一方、運輸が下落。
格安航空会社のジェットブルー(JBLU)は7月の予約が強く、さらに、燃料価格の下落が奏功するとし、第3四半期の見通しを引き上げ、上昇。電気自動車メーカー、テスラ(TSLA)は欧州、中国で来年初旬にも政府の許可が得られれば運転支援導入すると発表し、売り上げ増期待に、上昇。動画配信サービスのロク(ROKU)はアナリストが「ロク・チャンネル・サービス」の可能性などを指摘し、投資判断を引き上げ、上昇した。
半導体のエヌビディア(NVDA)はアナリストの押し目買い推奨を受け、小幅高。通信会社のベライゾン(VZ)はブロードバンド強化を目指し同業のフロンティア・コミュニケーションズ・ペアレントを約95億ドルで買収することで合意したとの発表で小幅安。
半導体のブロードコム(AVGO)は取引終了後に四半期決算を発表。配当計画を発表も第4四半期の売上高見通しが予想に満たず、時間外取引で売られている。
(Horiko Capital Management LLC)
■NY為替:ドル弱含み、米ADP雇用統計は市場予想を下回る
5日のニューヨーク外為市場でドル・円は142円85銭まで下落後、144円23銭まで上昇し、143円42銭で引けた。米8月ADP雇用統計の伸びが予想外に鈍化し、3年半ぶり低水準となったため連邦準備制度理事会(FRB)の大幅利下げを織り込む長期金利低下に伴いドル売りが加速。その後、先週分新規失業保険申請件数が予想以上に減少したため労働市場への悲観的見方が緩和、さらに、米8月ISM非製造業景況指数が予想外に上昇したため消費や景気が底堅いとの見方も広がり、金利が下げ止まりドルの買戻しが強まった。
ユーロ・ドルは1.1120ドルまで上昇後、1.1075ドルまで下落し、1.1111ドルで引けた。ユーロ・円は、158円60銭へ下落後、159円79銭まで上昇。ポンド・ドルは1.3151ドルへ下落後、1.3185ドルまで上昇した。ドル・スイスは0.8434フランから0.8491フランのレンジで上下に振れた。
■NY原油:下げ渋りで69.15ドル、一時70.82ドルまで値上り
NY原油先物10月限は下げ渋り(NYMEX原油10月限終値:69.15 ↓0.05)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物10月限は、前営業日比-0.05ドル(-0.07%)の69.15ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは68.75ドル-70.82ドル。供給超過を警戒した売りは一服し、米国市場の前半にかけて70.82ドルまで買われた。しかしながら、調整的な売りが再び強まり、米国市場の後半にかけて68.75ドルまで値下がり。通常取引終了後の時間外取引では主に69ドル台前半で推移。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 40.14ドル -0.36ドル(-0.88%)
モルガン・スタンレー(MS) 99.56ドル -0.59ドル(-0.58%)
ゴールドマン・サックス(GS)487.88ドル -2.76ドル(-0.56%)
インテル(INTC) 19.40ドル -0.03ドル(-0.15%)
アップル(AAPL) 222.38ドル +1.53ドル(+0.69%)
アルファベット(GOOG) 158.60ドル +0.79ドル(+0.50%)
メタ(META) 516.86ドル +4.12ドル(+0.80%)
キャタピラー(CAT) 333.56ドル -3.19ドル(-0.94%)
アルコア(AA) 30.27ドル -0.21ドル(-0.68%)
ウォルマート(WMT) 76.96ドル -0.28ドル(-0.36%)
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