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市況・概要 2025/11/28 08:23 一覧へ

薄商いのなかで押し目狙いのスタンス

*08:23JST 薄商いのなかで押し目狙いのスタンス  28日の日本株市場は、こう着ながらも底堅さが意識されやすい相場展開になりそうだ。27日の米国市場は感謝祭の祝日で休場のため、手掛かり材料に欠けるほか、海外勢のフローも限られることで、トレンドが出にくいとみられる。昨日の東証プライムの売買高は1カ月ぶりに20億株を下回っていたが、本日はより薄商いになりやすく、短期的な先物市場の動きや、これを受けた指数インパクトの大きい値がさハイテク株などの動向に振らされやすくなりそうだ。

 日経225先物はナイトセッションで25日線が抵抗線として機能している一方で、5万円処での底堅さがみられていた。今後は中間配当の支払いが行われることで、再投資への思惑から需給面での下支えになることが見込まれるため、押し目待ち狙いの買い意欲は強そうである。日経平均株価の5万円固めの動きがみられるようだと、レンジを切り上げてくる展開も意識されてきそうである。

 米国についても利下げ期待からの買いが続くことが見込まれるほか、年末商戦の動向次第ではセンチメントを明るくさせる可能性もある。売り仕掛け的な動きは入りにくいと考えられ、年末高を意識した押し目狙いのスタンスに向かわせよう。また、昨日は相対的に日経平均型の強さが目立っていた。アドバンテスト<6857>やソフトバンクG<9984>、東エレク<8035>など指数インパクトの大きい値がさハイテク株などの上昇によるインパクトではあるものの、TOPIXが史上最高値に接近するなかで相対的に日経平均株価の出遅れが意識されてきた。

 これを修正する形でのリバランスの動きも入りやすくなると考えられ、半導体・AI関連株への出直りが期待されてきそうである。また、昨日はグロース250指数が1.5%の上昇となった。52週線を割り込んでいるため調整トレンドを継続しているものの、701辺りに位置する52週線を上抜けてくるようだと、個人投資家のセンチメント改善にもつながりそうである。
<AK>

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