欧米為替見通し:ドル・円は下げ渋りか、ドル売り地合い継続も根強い買戻し
*17:25JST 欧米為替見通し:ドル・円は下げ渋りか、ドル売り地合い継続も根強い買戻し
21日の欧米外為市場では、ドル・円は下げ渋る展開を予想する。今晩公表される米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨がハト派的な内容となれば、ドル売り継続。ただ、ドルは安値圏で買戻しが入りやすく、大幅安は想定しにくい。
手がかりが乏しいなか、今週開催されるジャクソンホール会合に向け前日はパウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長の発言を見極める展開。9月の利下げが示唆されるとの見方から金利安・ドル安に振れやすく、ユーロ・ドルは1.11ドル台に浮上、ドル・円は145円前半に失速した。本日アジア市場は値ごろ感からドルの買戻しが先行したものの、戻りは鈍い。ドル・円は145円半ばまで上昇後、上値の重さが意識される。
この後の海外市場は雇用関連指標で非農業部門雇用者数が注目材料。また、7月30-31日に開催された連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨がハト派寄りならドル売り地合いを強めそうだ。一方、日銀の金融正常化も焦点に。植田日銀総裁は今週末の閉会中審査で直近の金融政策決定会合でのタカ派的な政策姿勢を改めて打ち出すとみられ、円買い圧力がドルを下押し。ただ、値ごろ感からドルは買い戻され、大幅安は回避しよう。
【今日の欧米市場の予定】
・17:00 南ア・7月消費者物価指数(前年比予想:+4.8%、8月:+5.1%)
・02:00 米財務省・20年債入札
・03:00 米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(7月30-31日会合分)
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