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銘柄/投資戦略 2025/09/19 18:04 一覧へ

クリヤマホールディングス Research Memo(5): 2025 年12月期中間決算説明会文字起こし(5)

*18:04JST クリヤマホールディングス Research Memo(5): 2025 年12月期中間決算説明会文字起こし(5) クリヤマホールディングス<3355>

21ページでは、KMP Action1の最終年度である2027年度の「事業別売上高計画」を示しています。

右側の円グラフの通り、KMP Action1では2027年度に売上高1,000億円を目指します。2027年度の事業別売上構成を直近の2024年度と比較すると、
・産業資材事業は21%から30%へ
・スポーツ・建設資材事業は13%から12%へ
・ホース事業は65%から57%へ
事業ポートフォリオの適正化を進める計画です。

次ページで事業別の内容をご説明します。

まず、産業資材事業では「農機・建機・商用車市場でのさらなる成長」を目指します。具体的には、2027年度に売上高305億円、営業利益23億円を計画しています。この達成に向けた戦略として、本年4月にグループ化したミトヨとのシナジー効果を最大化します。この点については後ほど詳しくご説明します。また、最大市場である北米での展開や、センサー技術を軸としたさらなる成長も計画しています。

続いて、スポーツ・建設資材事業では「国内市場における強固な収益基盤の形成」を目指します。具体的には、2027年度に売上高120億円、営業利益7億5千万円を計画しています。

この目標の達成に向けて、老朽化したフローリング体育館の改修需要や、鉄道施設の安全対策強化に伴う改修需要を着実に取り込んでいきます。また、当社の強みである工事を伴う受注を拡大するため、営業の効率化などに取り組みます。

最後に、ホース事業では「グローバル展開や連携加速による収益性向上」を目指します。具体的には、2027年度に売上高570億円、営業利益41億円を計画しています。この目標の達成に向けて、北米市場では米国・カナダ双方で物流網の整備による競争力強化や、ホース製造ラインの増設による地産地消体制の強化を進めます。北米での物流網の整備については、後ほど詳しくご説明します。

さらに、昨年進出したオセアニアを含め、グローバルベースでの連携強化により販路拡大を図っていきます。

ここからは、KMP Action1の「進捗状況・トピックス」についてご説明します。
まず、産業資材事業における「M&A効果の最大化」です。本年4月、メーカー機能を拡充し、グローバルベースで製造・物流機能を有する事業への発展を目指して、ミトヨを約61億円でグループ化しました。

左側には期待されるシナジーを記載しています。2番目に示している内容はメーカー機能強化の一例です。尿素SCR関連商材のサプライチェーンにおいて、ミトヨは当社にタンクを納入していますが、これを一気通貫で供給できるようになります。そのほか、営業、物流、研究開発、人財交流など、さまざまな領域でシナジー効果が期待できます。
右側に記載の通り、メーカー機能と商社機能の割合をイーブンに近づけることで、これまで以上にモノづくりの力を高め、産業資材事業の成長を加速度的に押し上げていきます。エリアの相互補完の観点では、国内では関西に強いクリヤマと関東に強いミトヨの融合により、強固な体制を構築できます。さらにアジアでは、タイに新たな製造拠点を有するなど、厚みのある製造・物流体制が整います。加えて、欧米を中心とするホース事業との連携強化も期待できます。

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