30日の米国市場ダイジェスト:NYダウは54ドル高、トランプ氏発言で米中緊張の高まりが重しに
*08:41JST 30日の米国市場ダイジェスト:NYダウは54ドル高、トランプ氏発言で米中緊張の高まりが重しに
■NY株式:NYダウは54ドル高、トランプ氏発言で米中緊張の高まりが重しに
米国株式市場はまちまち。ダウ平均は54.34ドル高の42270.07ドル、ナスダックは62.10ポイント安の19113.77で取引を終了した。
寄り付き後ダウ、ナスダックはともに下落。トランプ大統領が自身のSNSに「中国は米国との合意に完全に違反」と投稿し、米中対立への懸念が再び高まった。一方、朝方発表された4月の米個人消費支出(PCE)物価指数は前年同月比で2.1%上昇と、市場予想(2.2%)を下回り、インフレに対する懸念後退や利下げへの期待につながり、相場を下支えした。ダウはプラスに切り返し、ナスダックは下げ渋って終了。セクター別では食・生活必需品小売が上昇、自動車・自動車部品が下落した。
アパレルのギャップ(GAP)は関税の影響を受けた今後の業績に対する警戒が高まり大幅安。会員制倉庫型卸売り小売り会社コストコホールセール(COST)良好な業績を受け、アナリストの目標株価引き上げが相次ぎ、上昇。OPECプラスで想定以上の7月増産が検討されていると伝わり、エクソン・モービル(XOM)やシェブロン( CVX )などエネルギー各社は下落。 美容小売りチェーンの アルタ・ビューティー(ULTA)は通期見通しの上方修正が好感され大幅高。
ミラー 大統領次席補佐官は、 トランプ政権は中国を標的とした新たな措置を準備していると述べた。
(Horiko Capital Management LLC)
■NY為替:米インフレ鈍化でドル買い弱まる
30日のニューヨーク外為市場でドル・円は143円48銭から144円44銭まで買われたが、米インフレ指標の鈍化や株安が意識され、143円79銭まで反落。143円88銭で引けた。
ユーロ・ドルは1.1313ドルまで売られた後、1.1367ドルまで上昇し、1.1356ドルで引けた。米インフレ関連指標を受けたユーロ買い・米ドル売りが観測された。ユーロ・円は162円81銭から163円84銭まで反発した。ポンド・ドルは1.3499ドルから1.3448ドルまで弱含み。ドル・スイスは0.8212フランから0.8245フランの範囲内で上下した。
■NY原油:弱含み、増産観測を嫌気
NYMEX原油7月限終値:60.79 ↓0.15
30日のNY原油先物7月限は弱含み。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物7月限は、前営業日比-0.15ドル(-0.25%)の60.79ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは59.74ドル-61.72ドル。主要な産油国による増産観測が浮上し、一時60ドルを下回った。通常取引終了後の時間外取引では主に60ドル台後半で推移した。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 44.13ドル -0.11ドル(-0.24%)
モルガン・スタンレー(MS) 128.03ドル -0.13ドル(-0.10%)
ゴールドマン・サックス(GS)600.45ドル -4.41ドル(-0.72%)
インテル(INTC) 19.55ドル -0.70ドル(-3.45%)
アップル(AAPL) 200.85ドル +0.90ドル(+0.45%)
アルファベット(GOOG) 172.85ドル -0.11ドル(-0.06%)
メタ(META) 647.49ドル +2.44ドル(+0.37%)
キャタピラー(CAT) 348.03ドル -3.76ドル(-1.06%)
アルコア(AA) 26.77ドル -0.86ドル(-3.11%)
ウォルマート(WMT) 98.72ドル +1.62ドル(+1.66%)
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