日経平均は591円高でスタート、アドバンテストや住友電工などが上昇
[日経平均株価・TOPIX(表)]
日経平均;49129.29;+591.59TOPIX;3282.20;+36.62
[寄り付き概況]
20日の日経平均は591.59円高の49129.29円と5日ぶり反発して取引を開始した。前日19日の米国株式市場は反発。ダウ平均は47.03ドル高の46138.77ドル、ナスダックは131.38ポイント高の22564.23で取引を終了した。半導体のエヌビディア(NADA)
の決算待ちで、寄り付き後、まちまち。その後、労働統計局(BLS)が10月雇用統計の発表中止を発表、さらに、連邦準備制度理事会(FRB)が公表した10月開催分の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨でも大半の参加者が12月利下げに否定的な姿勢を示したため金利高を警戒し、相場は失速。ダウは一時下落に転じた。ナスダックはハイテクセクターの回復で終日堅調に推移。終盤にかけダウもプラス圏を回復し終了した。
今日の東京株式市場は買いが先行した。昨日の米株式市場で主要指数が上昇したことに加え、日本時間の今日早朝に発表された米エヌビディアの8-10月期決算が予想を上回り、時間外取引で同社株の株価が上昇していることが東京市場の株価の支えとなった。また、外為市場で1ドル=156円90銭台と、昨日15時30分頃と比べ1円60銭ほど円安・ドル高に振れたことが、東京市場で輸出株などの株価を支える要因となった。さらに、日経平均は昨日までの4日続落で2700円を超す下げとなったことから、押し目待ちや自律反発狙いの買いが入りやすかった。一方、国内長期金利が上昇していることが株価の重しとなった。また、日中対立が日本経済へ及ぼす影響が引き続き懸念材料となったが、寄付き段階では買いが優勢だった。なお、取引開始前に発表された対外及び対内証券売買契約などの状況(週間)によると、海外投資家は11月9-15日に国内株を2週ぶりに買い越した。買越額は1兆209億円だった。
セクター別では全業種が値上がり。証券商品先物、非鉄金属、銀行業、精密機器、鉱業などが値上がり率上位に並んでいる。東証プライムの売買代金上位では、アドバンテスト<6857>、イビデン<4062>、フジクラ<5803>、住友電工<5802>、スクリーンHD<7735>、ディスコ<6146>、日立<6501>、ソフトバンクG<9984>、古河電工<5801>、三井金属<5706>、SUMCO<3436>、東エレク<8035>、レーザーテック<6920>、三菱電<6503>などが上昇。他方、東京海上<8766>、東電力HD<9501>、サンリオ<8136>、川崎重<7012>などが下落している。
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