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市況・概要 2025/02/13 12:10 一覧へ

日経平均は大幅高で3日続伸、円安を材料に先物主導の展開

*12:10JST 日経平均は大幅高で3日続伸、円安を材料に先物主導の展開  日経平均は大幅高で3日続伸。前日比511.10円高(+1.31%)の39474.80円(出来高概算9億8000万株)で前場の取引を終えている。

 12日の米国株式市場はまちまち。ダウ平均は225.09ドル安の44368.56ドル、ナスダックは6.10ポイント高の19649.95で取引を終了した。消費者物価指数(CPI)が予想外に加速したため利下げ期待の後退で、寄り付き後、大幅安。その後、ウクライナ停戦交渉開始でトランプ大統領と露プ―チン大統領が合意したことが報じられると、地政学的リスク懸念の後退で一部買い戻され、相場は下げ幅を縮小した。金利上昇が重しとなり、ダウは終日軟調に推移したがナスダックはインテルやアップルの上昇がけん引しプラス圏に回復し、まちまちで終了。

 米国株は高安まちまちとなったが、為替が1ドル154円台まで円安ドル高が進んだことから、東京市場は買い優勢で取引を開始。日経平均は39000円台で取引を開始した後は、上げ幅をじりじり広げ39500円台に迫る強い動きとなった。指数インパクトが大きいファーストリテ<9983>が上げ幅を広げたことから、一部では先物主導との指摘も。

 日経平均採用銘柄では、昨日の取引時間中に決算で急落した東レ<3402>が大幅反発となったほか、鹿島<1812>、大成建設<1801>、清水建設<1803>などゼネコン株の上昇が目立った。また、アドバンテスト<6857>、レーザーテック<6920>など半導体株の一角も堅調。このほか、トレンドマイクロ<4704>、エムスリー<2413>、第一三共<4568>、東海カーボン<5301>、ヤマハ発動機<7272>、塩野義製薬<4507>などが買われた。

 一方、決算内容が嫌気されたニトリHD<9843>、ソフトバンクグループ<9984>、リクルートHD<6098>、日揮ホールディングス<1963>が大幅安となったほか、昨日買われた古河電工<5801>、フジクラ<5803>、住友電工<5802>が反落。また、日本製鋼所<
5631>、三菱重<7011>など防衛関連も弱い。このほか、三井金<5706>、住友鉱<5713>、日産自<7201>、出光興産<5019>などが下落した。

 業種別は、繊維、医薬品、ゴム、精密機器、輸送用機器などが上昇した一方、非鉄金属、サービス、海運、金属の4セクターのみ下落した。

 後場の東京市場は、引き続き決算発表銘柄に関心が向かい、日経平均やTOPIXは上げ一服となりそうだ。12時台には、三井海洋<6269>、13時台には、松井建設<1810>、住友ゴム<5110>、14時台には、九州FG<7180>、15時には、熊谷組<1861>、サントリーBF<2587>、ネクソン<3659>、東和薬品<4553>、ライオン<4912>、三菱マ<5711>、JDI<6740>、ソニーグループ<6758>、ホンダ<7267>、小田急<9007>などが予定されている。

<AK>

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