日経平均は74円高でスタート、信越化やSUBARUなどが上昇
[日経平均株価・TOPIX(表)]
日経平均;32760.56;+74.31TOPIX;2325.15;+3.80
[寄り付き概況]
15日の日経平均は74.31円高の32760.56円と反発して取引を開始した。前日14日の米国株式市場は続伸。ダウ平均は158.11ドル高の37248.35ドル、ナスダックは27.59ポイント高の14761.56で取引を終了した。利下げ期待や小売売上高が予想外のプラスとなり景気見通しの改善に寄り付き後、上昇。その後、高値付近から利食い売りも目立ち伸び悩んだ。クラウド需要の低迷見通しを嫌気しナスダックは一時下落に転じるも、10年債利回りが4%を下回るなど金利安で下値も限定的となりプラス圏を回復。ダウは連日で最高値を更新して引けた。
今日の東京株式市場は買いが先行した。昨日の米株式市場で主要指数が上昇したことが東京市場の株価の支えとなった。中でも、主要な半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が2.67%上昇と、ダウ平均(+0.43%)
やナスダック総合指数(+0.19%)に比べ上昇率が大きかったことが、東京市場で半導体関連株の株価を支える要因となった。また、昨日の日経平均は下落したが、後場は下げ渋り、また、32400円台に位置する75日移動平均線を下回らなかったことから、株価の下値は堅いとの見方があった。
一方、テクニカル面で、日経平均は33100円台に位置する25日移動平均線が上値抵抗線ととなりつつあるとの見方があった。また、自民党派閥の政治資金問題を巡り政治の不透明感が引き続き懸念材料として意識されたが、寄付き段階では買いが優勢だった。今日は、S&J<5599>が東証グロース上場に、魁力屋<5891>が東証スタンダードにそれぞれ上場した。日本時間の今日午前に、11月の中国70都市の新築住宅価格動向、11月の中国工業生産高、11月の小売売上高などが発表される。
セクター別では、海運業、鉱業、輸送用機器、非鉄金属、鉄鋼などが値上がり率上位、保険業、水産・農林業、銀行業、電気・ガス業、空運業などが値下がり率上位に並んでいる。東証プライムの売買代金上位では、信越化<4063>、アドバンテスト<6857>、川崎船<9107>、東エレク<8035>、SUBARU<7270>、TOWA<6315>、ソニーG<6758>、INPEX<1605>、日産自<7201>、ダイキン<6367>、郵船<9101>、ニトリHD<9843>、ホンダ<7267>、キーエンス<6861>、三菱商<8058>、トヨタ<7203>、SMC<6273>などが上昇。他方、三井住友<8316>、東京海上<8766>、ソシオネクスト<6526>、資生堂<4911>、東電力HD<9501>、アステラス薬<4503>、日本郵政<6178>、ファーストリテ<9983>、任天堂<7974>、KDDI<9433>、7&iHD<3382>などが下落している。
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