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城南進研 Research Memo(2):東京・神奈川を地盤とする総合教育ソリューション企業

2025年02月12日 12:02 銘柄/投資戦略

*12:02JST 城南進研 Research Memo(2):東京・神奈川を地盤とする総合教育ソリューション企業 ■事業概要

城南進学研究社<4720>は1961年に、大学受験・高校補習のための総合予備校として「城南予備校」を川崎市に設立したのを皮切りに、神奈川県内で校舎展開を進め、2002年に個別指導塾「城南コベッツ」、2008年に映像授業教室「河合塾マナビス」、2009年に育脳教室「くぼたのうけん」(2024年4月より「Kubotaのうけん」と「アタマGYM」に改称)、2011年に保育園「城南ルミナ保育園」とサービス領域を拡大した。また、2013年以降はM&Aによって保育園や英語教育、スポーツクラブなどを運営する企業を相次いでグループ化しながら、総合教育ソリューション企業として事業展開を進めてきた。なお、「城南予備校」については、市場環境の変化に伴い2020年3月末でサービスを終了している。

2021年3月期以降の部門別売上構成比の変遷を見ると、主力事業であった個別指導部門が2021年3月期の30.8%から2025年3月期中間期では21.1%と低下傾向が続いており、逆に映像授業部門が26.0%から30.7%、児童教育部門(保育園含む)が29.6%から32.0%とそれぞれ上昇傾向となっている。

現在の主なサービス内容については、同社において個別指導塾「城南コベッツ」を直営・フランチャイズ(FC)展開しているほか、映像授業教室の「河合塾マナビス」をフランチャイジーとして展開している。また、乳幼児・児童教育分野で、「Kubotaのうけん」「アタマGYM」「ズー・フォニックス・アカデミー」「りんご塾」など複数の教育サービスと「城南ルミナ保育園」の運営などを行っている。

そのほかデジタル教材・ソリューション事業として、ICTを活用したオンライン学習教材の「デキタス」「デキタス・コミュ(演習問題)」を小・中学校や学習塾、スポーツクラブ向けなどに販売している。「デキタス」「デキタス・コミュ」は学校の授業を確実に理解していくことを目指して開発されたデジタル教材で、アニメーションを活用した2~5分のコンパクトな映像授業と演習問題により、1日10分から気軽に楽しく学習できるように設計されているほか、さかのぼり学習やさきどり学習、定期テストや英語検定(5級~2級)対策にも対応している。

連結子会社では(株)久ケ原スポーツクラブで乳幼児から社会人を対象としたスイミングスクールなどを運営しているほか、(株)城南ナーサリー、(株)城南フェアリィーで認可保育園(0歳児~3歳児未満対象)を、(株)城南KIDSでネイティブ英語環境による学童保育を行う「城南Kids After School」をそれぞれ運営している。また、英語教育分野では(株)リンゴ・エル・エル・シーでTOEFL(R)やIELTS※対策専門校を、(株)アイベックで企業向けビジネス英語研修や英会話スクールを運営している。(株)イオマガジンでは、eラーニングのコンサルティング・コンテンツ開発や学習システムの開発・運営などを行っている。

※ IELTS(International English Language Testing System)は英語熟練度を測る英語検定の1つで、ケンブリッジ大学英語検定機構、ブリティッシュ・カウンシル(英国文化振興会)、IDP Educationによって協同で運営されている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

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