ハイテク株が下支えとして意識される
*08:37JST ハイテク株が下支えとして意識される
15日の日本株市場は、売り先行で始まることになりそうだが、その後は底堅さが意識されよう。14日の米国市場は、NYダウが89ドル安、ナスダックは136ポイント高だった。米中貿易摩擦の緩和を期待した買いが先行して始まったが、その後は年内の利下げ期待の後退や米長期金利の上昇を警戒され、景気敏感株を中心に持ち高調整の売りが入った。一方で、エヌビディアが連日で強い動きをみせるなどハイテク株の一角が買われ、相場を下支えした。シカゴ日経225先物は大阪比420円安の37720円。円相場は1ドル=146円60銭台で推移している。
シカゴ先物にサヤ寄せする形から、売り先行で始まることになりそうだ。ただし、日経225先物はナイトセッションで37640円まで売られたが、200日線(37560円)に接近してきたことで、過熱を冷ます調整としては一巡感が意識されてくる可能性はありそうだ。米国では景気敏感株を中心に下落が目立った一方で、ハイテク株の一角が買われているため、指数インパクトの大きい値がさハイテク株の支援材料になるだろう。取引終了後に決算を発表したシスコシステムズは、堅調な業績見通しが好感され、時間外取引で上昇している。そのため、売り一巡後は底堅さが意識されてくるとみておきたい。
昨日の日経平均株価は買い一巡後は戻り売りに押される形だったが、200日線接近では下値の堅さが意識されており、押し目待ち狙いの買い意欲は強いと考えられる。決算シーズンの中での上昇だったこともあり、機関投資家などは売買を手控えていただろう。決算は本日で一巡することもあり、足もとの調整局面では、買いを入れやすい状況になりそうである。
物色としてはハイテク株のリバウンド狙いのほか、米ボーイングはカタール航空から過去最大規模の受注を獲得したと報じられていることから、航空機関連が注目されそうだ。航空機関連は関税への警戒から売られる場面もあったことから、買い戻しの動きが入りやすいだろう。そのほか、昨夕決算を発表したところでは、KDDI<
9433>、リコー<7752>、東急<9005>、日揮HD<1963>、洋缶HD<5901>、清水建<1803>、NOK<7240>、カネカ<4118>、セイノーHD<9076>、ブロドリーフ<3673>、弁護士コム<6027>、ダイワボHD<3107>などの動向が注目されそうだ。
<AK>
