18日の米国市場ダイジェスト:NYダウは124ドル高、ハイテクが支援
*08:05JST 18日の米国市場ダイジェスト:NYダウは124ドル高、ハイテクが支援
■NY株式:NYダウは124ドル高、ハイテクが支援
米国株式市場は上昇。ダウ平均は124.10ドル高の46142.42ドル、ナスダックは209.40ポイント高の22470.73で取引を終了した。
今後の連邦準備制度理事会(FRB)の利下げ軌道を巡る不透明感に寄り付き後、まちまち。新規失業保険申請件数が前回から大幅減少し労働市場の底堅さが再表明されると年内の速やかな追加利下げ観測が後退し、一時伸び悩んだ。その後、エヌビディアなど半導体セクターの上昇がけん引し、終盤にかけ、相場は上げ幅を拡大。過去最高値を更新し、終了した。セクター別では半導体・同製造装置が上昇した一方、自動車・自動車部品が下落。
半導体のインテル(INTC)は競合エヌビディア(NVDA)が同社に50億ドル出資し、PCやデータセンター向けの半導体を共同開発すると発表し、上昇。エヌビディア(NVDA)も買われた。金融のジェフリーズ・ファイナンシャル・グループ(JEF)は三井住友フィナンシャルグループが同社への出資比率引き上げで最終調整していると報じられ、上昇。
ソーシャルメディアのフェイスブックを運営するメタプラットフォームズ(META)は人工知能(AI)、ウェアラブル投資のイベントでザッカ―バーグ最高経営責任者(CEO)がレイバン製、スポーツ用のオークリー製新型スマートグラスを発表し、上昇した。イベント会社のライブ・ネーション・エンターテインメント(LYV)は連邦取引委員会(FTC)がチケットの転売を巡る慣行が違法とし同社やチケットマスターに対し訴訟を提起し下落。
運送会社のフェデックス(FDX)は取引終了後に第1四半期決算を発表。1株当たり利益が予想を上回ったほか見通しが好感され、時間外取引で買われている。
(Horiko Capital Management LLC)
■NY為替:米経済指標良好で年内追加利下げに懐疑的、長期金利上昇でドル買い強まる
18日のニューヨーク外為市場でドル・円は147円35銭から148円27銭まで上昇し、147円98銭で引けた。米先週分新規失業保険申請件数が前回から予想以上に減少し労働市場の底堅さが示されたほか、9月フィラデルフィア連銀製造業景況指数が予想を上回ったため追加利下げに懐疑的見方が広がり長期金利上昇に伴うドル買いが優勢となった。
ユーロ・ドルは1.1825ドルから1.1750ドルまで下落し、1.1785ドルで引けた。ユーロ・円は174円13銭へ下落後、174円42銭まで上昇。ポンド・ドルは1.3620ドルから1.3534ドルまで下落。英中銀は金融政策決定会合で政策金利据え置きを決定し一時ポンド買いが強まったが、2委員が0.25%の利下げ主張し反対票を投じるハト派的据え置きとなったため高値からポンド売りに転じた。ドル・スイスは0.7889フランから0.7938フランまで上昇した。
■NY原油:弱含みで63.57ドル、ドル高を意識した売りも
NY原油先物10月限は弱含み(NYMEX原油10月限終値:63.57 ↓0.48)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物10月限は、前営業日比-0.48ドル(-0.75%)の63.57ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは63.33ドル-64.55ドル。需給ひっ迫を警戒した買いは一巡し、ドル高を意識した売りが入った。米国市場の後半にかけて63.33ドルまで値下がり。通常取引終了後の時間外取引では63.60ドルを挟んだ水準で推移。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 52.13ドル +0.73ドル(+1.42%)
モルガン・スタンレー(MS) 159.24ドル +1.83ドル(+1.16%)
ゴールドマン・サックス(GS)804.31ドル +10.09ドル(+1.27%)
インテル(INTC) 30.57ドル +5.67ドル(+22.77%)
アップル(AAPL) 237.88ドル -1.11ドル(-0.46%)
アルファベット(GOOG) 252.33ドル +2.48ドル(+0.99%)
メタ(META) 780.25ドル +4.54ドル(+0.58%)
キャタピラー(CAT) 466.96ドル +16.30ドル(+3.61%)
アルコア(AA) 32.72ドル -0.14ドル(-0.42%)
ウォルマート(WMT) 103.60ドル -0.67ドル(-0.64%)
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