欧米為替見通し:ドル・円は下げ渋りか、日銀利上げ期待も米新政権の政策を見極め
2025年01月21日 17:25
市況・概要
*17:25JST 欧米為替見通し:ドル・円は下げ渋りか、日銀利上げ期待も米新政権の政策を見極め
21日の欧米外為市場では、ドル・円は下げ渋る展開を予想する。日銀の追加利上げ観測による円買いが続き、ドルを下押しする見通し。ただ、米トランプ政権の関税強化の方向でドルは下げづらい面もあろう。
20日の米大統領就任式に合わせトランプ大統領は関係国への関税強化を後退させるとの思惑から、この日は米長期金利の低下によりドル売りに振れた。ユーロ・ドルは1.03ドル付近から1.0430ドル付近に浮上し、ドル・円は156円半ばから1円程度安い155円半ばに下落。トランプ氏は関税に関する方針に言及したものの、想定内だったため、本日アジア市場ではドルが買い戻される場面もあり一時156円前半に上値を伸ばしている。
この後の海外市場は引き続きトランプ政策を見極める展開。日銀は23-24日開催の金融政策決定会合で追加利上げに踏み切る公算で、円買いが主要通貨を押し下げる見通し。ただ、政権発足直後の関税発動は見送られたものの、カナダとメキシコからの移民や麻薬の流入に対し両国からの輸入品に2月から関税強化の方針でドルは下げづらい。また、来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)は政策維持とみられ、ドル買い地合いは続くだろう。
【今日の欧米市場の予定】
・19:00 独:1月ZEW景気期待指数(予想:15.1、12月:15.7)
・22:30 加:12月消費者物価指数(予想:前年比+1.8%、11月+1.9%)
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