22日の米国市場ダイジェスト:NYダウは130ドル高、主要企業の好決算やハイテクが押し上げ
*08:11JST 22日の米国市場ダイジェスト:NYダウは130ドル高、主要企業の好決算やハイテクが押し上げ
■NY株式:NYダウは130ドル高、主要企業の好決算やハイテクが押し上げ
米国株式市場は続伸。ダウ平均は130.92ドル高の44,156.73ドル、ナスダックは252.56ポイント高の20,009.34で取引を終了した。
トランプ政権による大規模人工知能(AI)インフラ投資発表を受け、半導体セクターの上昇が主導し寄り付き後、上昇。強いハイテクに加え、主要企業の好決算を好感した買いが相場を一段と押し上げ終日堅調に推移し、終了した。セクター別では、ソフトウエア・サービスや半導体・同製造装置が上昇した一方で、自動車・自動車部品、公益事業が下落。
航空会社のユナイテッド・エアラインズ(UAL)は昨日引け後に発表された第4四半期決算で、調整後1株当たり利益が予想を上回ったほか、第1四半期に堅調な利益を上げるとの良好な見通しを示し、上昇。動画配信のネットフリックス(NFLX)は四半期決算で7四半期連続での増収増益、スポーツ中継などで会員数が3億人を突破し、大幅続伸。
消費財メーカーのプロクター・アンド・ギャンブル(PG)は四半期決算で、増収増益を発表し、上昇。保険会社のトラベラーズ(TRV)は保険契約が堅調で調整後の1株当たり利益が市場予想を大幅上回り、買われた。半導体のエヌビディア(NVDA)はトランプ政権によるAIなど先端技術を巡り中国などとの競争に勝利することを目指した政策表明で、需要増期待に上昇。
金属製品メーカーのアルコア(AA)は取引終了後に第4四半期決算を発表。内容が予想を上回り、時間外取引で上昇している。
(Horiko Capital Management LLC)
■NY為替:米長期金利は上昇に転じる、リスクオン優勢
22日のニューヨーク外為市場でドル・円は155円73銭から156円71銭まで上昇し、156円54銭で引けた。リスク選好の動きが優勢となり米長期金利上昇に伴うドル買い、円売りが優勢となった。
ユーロ・ドルは1.0445ドルからまで上昇後、1.0408ドルまで下落し、1.0409ドルで引けた。欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁が米国のインフレへの影響が欧州に波及することは少なく利下げ軌道を確認、来週の会合での利下げを織り込むユーロ売りが優勢となった。ユーロ・円は162円41銭から163円22銭まで上昇。リスク選好の円売りが優勢となった。ポンド・ドルは1.2370ドルから1.2308ドルまで下落した。高値から英中銀の利下げ観測を受けたポンド売りに押された。ドル・スイスは0.9045フランから0.9075フランまで上昇した。
■NY原油:弱含みで75.44ドル、需要減少の懸念残る
NY原油先物3月限は弱含み(NYMEX原油3月限終値:75.44 ↓0.39)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物3月限は、前営業日比-0.39ドル(-0.51%)の75.44ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは75.28ドル-76.45ドル。トランプ米政権が計画している一律関税は世界経済に悪影響を及ぼすとの見方は変わらず、アジア市場で75.28ドルまで下落。需要減少の懸念は消えていないため、原油先物は伸び悩んだ。ただ、押し目買いも入っており、ロンドン市場で76.45ドルまで反発。通常取引終了後の時間外取引では主に75ドル台半ばを挟んだ水準で推移。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 45.79ドル -0.87ドル(-1.86%)
モルガン・スタンレー(MS) 136.00ドル -1.30ドル(-0.94%)
ゴールドマン・サックス(GS)632.73ドル -2.01ドル(-0.31%)
インテル(INTC) 21.86ドル +0.09ドル(+0.41%)
アップル(AAPL) 223.83ドル +1.19ドル(+0.53%)
アルファベット(GOOG) 200.03ドル +0.40ドル(+0.20%)
メタ(META) 623.50ドル +7.04ドル(+1.14%)
キャタピラー(CAT) 397.61ドル -0.75ドル(-0.18%)
アルコア(AA) 38.78ドル +0.17ドル(+0.44%)
ウォルマート(WMT) 93.23ドル +0.15ドル(+0.16%)
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