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日経平均は151円安でスタート、INPEXや東電力HDなどが下落

2023年10月03日 09:38 市況・概要

[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;31607.97;-151.91TOPIX;2305.32;-9.12


[寄り付き概況]

 3日の日経平均は151.91円安の31607.97円と4日続落して取引を開始した。前日2日の米国株式市場はまちまち。ダウ平均は74.15ドル安の33433.35ドル、ナスダックは88.45ポイント高の13307.77で取引を終了した。追加利上げ観測が根強く長期金利上昇が警戒され、寄り付き後、下落。

 9月ISM製造業景況指数や製造業PMI改定値が予想を上回ったほか、連邦準備制度理事会(FRB)のボウマン理事が複数回の利上げの必要性に言及するなどFRB高官がタカ派姿勢を維持したため金利が一段と上昇し、10年債利回りが2007年来の高水準に達すると、ダウは売りが加速した。一方、ナスダックは押し目買いが目立ち、上昇に転じると、終日堅調に推移し、まちまちで終了した。

 今日の東京株式市場は売りが先行した。昨日の米株式市場でダウ平均が下落したことが東京市場の株価の重しとなった。また、昨日の日経平均が、朝高の後、後場に伸び悩み、下落して取引を終えたことから、相場の上値の重さを指摘する向きがあった。さらに、今週末6日に9月の米雇用統計が発表されることから、これを見極めたいとして積極的な買いを見送る向きもあった。

 一方、昨日の米株式市場でダウ平均は下落したが、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数や主要な半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が上昇したことが、東京市場でハイテク株や半導体関連株の株価下支え要因となった。また、外為市場で1ドル=149円80銭台と、このところの円安傾向が続いていることが東京市場で輸出株などの株価を支える要因となった。

 さらに、日経平均は昨日までの3日続落で600円を超す下げとなったことから、押し目待ちの買いも入りやすかったが、寄付き段階では売りが優勢だった。今日は、西部技研<6223>、ニッポンインシュア<5843>が東証スタンダードに上場した。

 セクター別では、鉱業、石油石炭製品、鉄鋼、海運業、卸売業などが値下がり率上位、空運業、医薬品、その他製品が値上がりしている。

 東証プライムの売買代金上位では、INPEX<1605>、ENEOS<5020>、東電力HD<9501>、神戸鋼<5406>、川崎船<9107>、コマツ<6301>、楽天グループ<4755>、東京海上<8766>、日本製鉄<5401>、三井物<8031>、三菱重<7011>、商船三井<9104>、三菱商<8058>、テルモ<4543>などが下落。他方、リクルートHD<6098>、ソニーG<6758>、任天堂<7974>、ディスコ<6146>、キーエンス<6861>、ソフトバンクG<9984>、武田薬<4502>などが上昇している。 <CS>

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