4日の米国市場ダイジェスト:NYダウは134ドル高、関税脅威の緩和やハイテクが支援
*08:22JST 4日の米国市場ダイジェスト:NYダウは134ドル高、関税脅威の緩和やハイテクが支援
■NY株式:NYダウは134ドル高、関税脅威の緩和やハイテクが支援
米国株式市場は反発。ダウ平均は134.13ドル高の44,556.04ドル、ナスダックは262.06ポイント高の19,654.02で取引を終了した。
トランプ政権が対中関税を計画通り発動し中国も報復関税を発表したため貿易摩擦の深刻化を警戒し、寄り付き後、まちまち。ただ、中国の報復が的を絞った措置にとどまったほか、米中首脳が関税を協議するとの報道を受けて、上昇に転じた。また、長期金利の低下や、ソフトウエア会社、パランティアの好決算がナスダックを押し上げ、相場を支援。終盤にかけて、上げ幅を拡大し、終了した。セクター別では、自動車・自動車部品やエネルギーが上昇した一方で、食品・飲料・タバコが下落。
携帯端末のアップル(AAPL)は対中関税を巡るリスクが限定的との見方に上昇。音楽配信のスポティファイ・テクノロジー(SPOT)は有料契約者数が増加し、2024年通期で初めて黒字に転換したことが好感され、上昇。メディアのFOX(FOXA)は好決算が好感され、上昇した。化粧品メーカーのエスティローダー(EL)は、中国などアジアの売り上げが振るわず、今四半期最大12%減収予測を明らかにし、雇用削減計画を発表し下落。
飲食品メーカーのペプシコ(PEP)は飲料やスナックの売り上げ見通しが予想に満たず、下落した。ヘルスケア会社のメルク(MRK)は業績見通しが予想を下回り、下落。カルバンクラインなどのアパレルブランドを運営するPVH(PVH)は中国が報復措置の一環で同社を信頼性欠くリストに追加したことが嫌気され、下落。
検索会社のグーグルを運営するアルファベット(GOOG)は取引終了後に決算を発表。クラウドの成長鈍化で売上高が予想を下回り、時間外取引で売られている。
(Horiko Capital Management LLC)
■NY為替:ドルは弱含み、米12月JOLT求人件数は予想以上に減少
4日のニューヨーク外為市場でドル・円は155円38銭から154円17銭まで下落し、154円24銭で引けた。米12月JOLT求人件数が予想以上に減少し9月来で最低となったため年内の利下げ継続見通しに長期金利が低下に転じ、ドル売りが優勢となった。
ユーロ・ドルは1.0324ドルから1.0388ドルまで上昇し、1.0385ドルで引けた。ユーロ・円は160円70銭まで上昇後、160円00銭まで下落。ポンド・ドルは1.2412ドルから1.2493ドルまで上昇した。ドル・スイスは0.9097フランから0.9046フランまで下落した。
■NY原油:弱含みで72.70ドル、需給ひっ迫の懸念和らぐ
NY原油先物3月限は弱含み(NYMEX原油3月限終値:72.70 ↓0.46)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物3月限は、前営業日比-0.46ドル(-0.63%)の72.70ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは70.67ドル-73.35ドル。米国市場の中盤にかけて70.67ドルまで売られた後、一時73.35ドルまで急反発したが需給ひっ迫の懸念は緩和されており、通常取引終了後の時間外取引では主に72ドル台で推移。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 46.71ドル +0.50ドル(+1.08%)
モルガン・スタンレー(MS) 136.77ドル -0.39ドル(-0.28%)
ゴールドマン・サックス(GS)634.18ドル +1.81ドル(+0.28%)
インテル(INTC) 19.29ドル -0.09ドル(-0.46%)
アップル(AAPL) 232.80ドル +4.79ドル(+2.10%)
アルファベット(GOOG) 207.71ドル +5.07ドル(+2.50%)
メタ(META) 704.19ドル +6.73ドル(+0.96%)
キャタピラー(CAT) 361.95ドル +0.40ドル(+0.11%)
アルコア(AA) 36.24ドル +2.13ドル(+6.24%)
ウォルマート(WMT) 100.77ドル +1.23ドル(+1.23%)
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