19日の米国市場ダイジェスト:NYダウは172ドル高、利下げ好感した買いが継続
*08:39JST 19日の米国市場ダイジェスト:NYダウは172ドル高、利下げ好感した買いが継続
■NY株式:NYダウは172ドル高、利下げ好感した買いが継続
米国株式市場は続伸。ダウ平均は172.85ドル高の46315.27ドル、ナスダックは160.76ポイント高の22631.48で取引を終了した。
連邦準備制度理事会(FRB)の利下げを好感した買いが続き、寄り付き後、上昇。積極的な利下げへの支持が見られず金利上昇を嫌気し一時失速も米中首脳会談での進展が伝えられたほか、下院が共和党のつなぎ融資案を可決したことが好感され、その後、続伸した。本日は株式先物、株価指数オプション、個別株オプション取引の取引最終日となるトリプルウィッチングでテクニカルな買いもけん引したと見られ、終盤にかけ上げ幅を拡大し、相場は連日で過去最高値を更新し終了。セクター別ではテクノロジー・ハード・機器、自動車・自動車部品が上昇した一方、エネルギーが下落した。
携帯端末のアップル(AAPL)は新型アイフォーン17の販売開始で、アイフォーンプロ、エアなど高額モデルの世界的な強い需要が確認され、上昇。運送会社のフェデックス(FDX)は良好な決算を好感した買いが継続。消費者、会計士向けの業務・財務管理用ソフトウエア・ソリューション販売のインテュィット(INTU)は投資家向け説明会受け、成長加速の可能性をアナリストが指摘し、買われた。電気自動車メーカーのテスラ(TSLA)はアナリストの目標株価引き上げで、上昇。
住宅建設会社のレナ―(LEN)は第4四半期の出荷見通しが予想に満たず下落。貨物運送会社のユナイテッド・パーセル・サービス(UPS)はメキシコ配送業者の買収を断念したと報じられ、失望感に下落した。
トランプ大統領は中国の習主席との会談が建設的で、来月末に韓国で開催されるアジア太平洋経済協力会議(APEC)に向け直接会談で合意したことを明らかにした。
(Horiko Capital Management LLC)
■NY為替:米FRBは積極的な利下げ支持せず長期金利上昇、ドル続伸
19日のニューヨーク外為市場でドル・円は148円28銭まで上昇後、147円80銭まで反落し、147円97銭で引けた。
連邦準備制度理事会(FRB)が積極的な利下げを支持しない姿勢が明らかになり、長期金利上昇に伴うドル買いが優勢となった。
ユーロ・ドルは1.1729ドルまで下落後、1.1768ドルまで上昇し、1.1746ドルで引けた。ユーロ・円は174円00銭から173円67銭まで下落。日銀の追加利上げ観測を受けた円買いに押された。ポンド・ドルは1.3463ドルまで下落後、1.3497ドルまで上昇した。ドル・スイスは0.7966フランへ上昇後、0.7941フランまで反落した。
■NY原油:続落、需給緩和の思惑強まる
NYMEX原油10月限終値:62.68 ↓0.89
19日のNY原油先物10月限は続落。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物10月限は、前営業日比-0.89ドル(-1.40%)の62.68ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは62.60ドル-63.65ドル。地政学的リスク増大の懸念は緩和されていることや主要産油国による増産によって原油在庫の積み増しが予想されていることが原油先物を圧迫した。米中関係の改善が期待されていることも影響したようだ。米国市場の後半にかけて62.60ドルまで値下がり。通常取引終了後の時間外取引では62ドル台後半で推移。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 52.25ドル +0.12ドル(+0.23%)
モルガン・スタンレー(MS) 159.91ドル +0.67ドル(+0.42%)
ゴールドマン・サックス(GS)805.00ドル +0.69ドル(+0.08%)
インテル(INTC) 29.58ドル -0.99ドル(-3.23%)
アップル(AAPL) 245.50ドル +7.62ドル(+3.20%)
アルファベット(GOOG) 255.24ドル +2.91ドル(+1.15%)
メタ(META) 778.38ドル -1.87ドル(-0.23%)
キャタピラー(CAT) 466.54ドル -0.42ドル(-0.08%)
アルコア(AA) 32.46ドル -0.26ドル(-0.79%)
ウォルマート(WMT) 102.33ドル -1.27ドル(-1.22%)
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