東証グロ-ス指数は小幅に3日ぶり反落、売り急ぐ動きなく下値の堅い展開
*16:49JST 東証グロ-ス指数は小幅に3日ぶり反落、売り急ぐ動きなく下値の堅い展開
東証グロース市場指数 973.61 -0.42/出来高 2億8811万株/売買代金 2303億円東証グロース市場250指数 757.36 +0.59/出来高 1億5532万株/売買代金 1711億円
本日のグロース市場は、東証グロース市場指数は小幅に3日ぶり反落、東証グロース市場250指数は小幅に3日続伸。値下がり銘柄数は334、値上がり銘柄数は237、変わらずは36。
前日24日の米株式市場でダウ平均は大幅に3日続伸。イスラエル・イラン停戦合意で中東情勢の改善期待が株価の支えとなった。原油安でインフレ懸念も後退した。
また、連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が下院金融委での証言で、利下げを急がない姿勢を再表明したが、インフレの鈍化が継続し労働市場が減速したら早期利下げの可能性にも言及したことを受け、金利が低下したことも好感された。
今日のグロ-ス市場は午前の時間帯は売りに押される場面があったが、下値は堅い展開だった。グロース市場の時価総額上位20銘柄で構成される東証グロース市場Core指数は0.36%高となった。昨日の米株式市場は主要指数が上昇したが、米株上昇の要因の一つとなった中東情勢の緊張緩和への期待は、東京市場では昨日、すでにひとまず織り込まれており、改めて手掛かり材料にはなりにくかった。むしろ、停戦合意が順守されるかなどを懸念する向きもあり、新興市場は朝方は売りに押される場面があった。しかし、新興市場に固有の悪材料は特に見当たらず、売り急ぐ動きもなかったことから、次第に押し目買い優勢の展開となり、東証グロース市場指数は午後は小幅高水準で推移する時間が長かった。
個別では、子会社デジタルフィンテックの第二種資金移動業者登録が完了したと発表したデジプラ<3691>、アクセンチュアとの契約が引き続き手掛かりとなり制限値幅上限が400円に拡大されたデリバリコンサル<9240>、5月の月次経常収益成長率が116%となったペイクラウド<4015>、ベンチャーキャピタルファンド組成を発表したエルイズビー<145A>が上げた。時価総額上位銘柄では、サンバイオ<4592>やGNI<2160>が上昇。値上がり率上位には、イオレ<2334>、CANBAS<4575>などが顔を出した。
一方、東証プライム市場への市場区分変更申請を取り下げると発表したカバー<5253>、23日の高値でひとまず達成感が台頭したRetty<7356>、前日まで6日続落で手仕舞い売りが継続したハートシード<219A>、25日線や75日線を下回り見切り売りが出たGVATECH<298A>が下げた。時価総額上位銘柄では、トライアル<141A>やライフネット<7157>が下落。値下がり率上位には、キッズバイオ<4584>、モンラボ<5255>などが顔を出した。
[東証グロース市場 上昇率・下落率上位10銘柄]
・値上がり率上位10位
|コード|銘柄 | 現値| 前日比| 前比率|
1| 9240|デリバリコンサル | 833| 307| 58.37|
2| 2334|イオレ | 2087| 318| 17.98|
3| 4575|CANBAS | 1088| 150| 15.99|
4| 3691|デジタルプラス | 1133| 115| 11.30|
5| 6072|地盤ネットHD | 226| 22| 10.78|
6| 4015|ペイクラウドHD | 943| 80| 9.27|
7| 7062|フレアス | 919| 74| 8.76|
8| 145A|エルイズビー | 961| 75| 8.47|
9| 6081|アライドアーキ | 246| 19| 8.37|
10| 290A|Syns | 1119| 85| 8.22|
・値下がり率上位10位
|コード|銘柄 | 現値| 前日比| 前比率|
1| 4584|キッズバイオ | 350| -55| -13.58|
2| 5255|モンスターラボ | 265| -34| -11.37|
3| 6573|アジャイル | 97| -10| -9.35|
4| 7356|Retty | 197| -20| -9.22|
5| 341A|トヨコー | 2471| -237| -8.75|
6| 219A|ハートシード | 2689| -247| -8.41|
7| 366A|ウェルネスC | 3400| -305| -8.23|
8| 3905|データセク | 1843| -162| -8.08|
9| 2370|MDNT | 36| -3| -7.69|
10| 5246|ELEMENTS | 1037| -86| -7.66|
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