学情 Research Memo(7):自己資本比率は9割弱、収益性を示す指標も高位安定
*14:07JST 学情 Research Memo(7):自己資本比率は9割弱、収益性を示す指標も高位安定
■学情<2301>の業績動向
3. 財務状況と経営指標
同社の2024年10月期末の財務状況は、流動資産が、主に有価証券の増加816百万円、売掛金及び契約資産の増加517百万円、現金及び預金の増加546百万円などにより8,534百万円となった。固定資産は、主に投資有価証券の減少1,137百万円などにより8,205百万円となった。流動負債は、主に未払金の減少235百万円、賞与引当金の増加84百万円、支払手形及び買掛金の増加61百万円などにより、2,029百万円となった。固定負債は、主に長期預り保証金の減少4百万円により232百万円となった。純資産合計は、主に当期純利益2,229百万円、配当金の支払い736百万円、その他有価証券評価差額金の増加201百万円などにより14,477百万円となった。
主な経営指標に関しては、ROEが16.1%、ROA(総資産経常利益率)が18.9%、売上高営業利益率が24.8%となった。売上高営業利益率のみ前期末から1.5ポイント低下したものの、ROEが同2.3ポイント、ROA(総資産経常利益率)が同1.5ポイント上昇した。特にROEに関しては中期経営計画で目標とする15.0%を前倒しで達成した。本業によってしっかり利益を創出したことに加えて、資本収益性の向上と成長投資資金の獲得を目的に有価証券を売却したことを受け、営業外収益を計上したことなどが寄与した格好だ。
4. キャッシュ・フローの状況
営業活動によるキャッシュ・フローは、主に税引前当期純利益が生じたことによる資金の増加3,053百万円、法人税等の支払による資金の減少870百万円などにより1,633百万円の収入となった。投資活動によるキャッシュ・フローは、主に投資有価証券の取得による支出506百万円及び売却による収入1,031百万円及び償還による収入300百万、無形固定資産の取得による支出437百万円などにより177百万円の収入となった。財務活動によるキャッシュ・フローは、主に配当金の支払などにより1,264百万円の支出となった。以上より同社の2024年10月期末における現金及び現金同等物の残高は前期末比546百万円増加し、3,929百万円となった。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 清水陽一郎)
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