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6日の米国市場ダイジェスト:NYダウは443ドル高、雇用統計を好感

2025年06月07日 07:12 市況・概要

*07:12JST 6日の米国市場ダイジェスト:NYダウは443ドル高、雇用統計を好感 ■NY株式:NYダウは443ドル高、雇用統計を好感

米国株式市場は反発。ダウ平均は443.13ドル高の42762.87ドル、ナスダックは231.50ポイント高の19529.95で取引を終了した。

雇用統計で雇用の伸びが減速も予想を上回ったため景気への悲観的見方が後退し、寄り付き後、大幅高。昨日下げたテスラの反発やトランプ大統領が米中通商交渉再開を発表すると、投資家心理改善で続伸した。終日堅調に推移し終了。セクター別では自動車・自動車部品やメディア・娯楽が上昇した一方、耐久消費財・アパレルが下落した。

携帯端末のアップル(AAPL)は来週開催する新製品発表イベント、年次開発者会議「WWDC25」を控え、期待感に上昇。電気自動車メーカーのテスラ(TSLA)は自動運転、ロボタクシー開始期待に買われた。テクノロジ―会社のアップラビン(APP)や株式取引アプリを運営するロビンフッド・マーケッツ(HOOD)は、S&P500種株価指数の構成銘柄入れ替えで新たに採用される銘柄の最有力候補とのアナリストの見解にそれぞれ買われた。

ステーブルコイン発行企業、米サークル・インターネット・グループステーブルコインのサークル(CRCL)は上場後、キャシー・ウッド氏運営のアークインベストメントなどが買いをさらに進め、続伸。ヨガアパレルのルルレモン(LULU)は関税などによるマクロ経済を巡る不透明性を理由に通期の見通しを下方修正し、売られた。

トランプ大統領は連邦準備制度理事会(FRB)に1%の利下げを要請した。

(Horiko Capital Management LLC)


■NY為替:米雇用統計で雇用や賃金の伸びが予想上回る、早期利下げ観測後退でドル買い強まる

6日のニューヨーク外為市場でドル・円は144円06銭から145円09銭まで上昇し、144円86銭で引けた。米雇用統計で雇用者数が前月から伸び鈍化も予想を上回ったほか、賃金の伸びも予想を上回ったため早期の利下げ観測後退で、長期金利上昇に伴うドル買いが強まった。

ユーロ・ドルは1.1431ドルから1.1372ドルまで下落し、1.1393ドルで引けた。ユーロ・円は164円58銭から165円29銭まで上昇した。来週の米中代表協議を控え、貿易摩擦緩和期待にリスク選好の動きが優勢となった。ポンド・ドルは1.3563ドルから1.3508ドルまで下落した。ドル・スイスは0.8210フランから0.8248フランのレンジで上下に振れた。


■NY原油:続伸、米雇用統計を好感した買いが入る

NYMEX原油7月限終値:64.58 ↑1.21

6日のNY原油先物7月限は続伸。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物7月限は、前営業日比+1.21ドル(+1.91%)の64.58ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは62.82ドル-64.80ドル。予想を上回る米雇用統計を受けて需要減少の思惑は後退し、米国市場の中盤にかけて64.80ドルまで買われた。通常取引終了後の時間外取引では主に64ドル台後半で推移した。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC)  44.97ドル   +0.59ドル(+1.32%)
モルガン・スタンレー(MS) 131.82ドル  +1.20ドル(+0.91%)
ゴールドマン・サックス(GS)614.00ドル  +8.12ドル(+1.34%)
インテル(INTC)        20.06ドル   +0.07ドル(+0.35%)
アップル(AAPL)        203.92ドル  +3.29ドル(+1.63%)
アルファベット(GOOG)    174.92ドル  +5.11ドル(+3.00%)
メタ(META)           697.71ドル  +13.09ドル(+1.91%)
キャタピラー(CAT)      353.35ドル  +4.39ドル(+1.25%)
アルコア(AA)         28.01ドル   +0.14ドル(+0.50%)
ウォルマート(WMT)      97.47ドル   -0.49ドル(-0.50%) <ST>

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