ユニプレス、TOWA、JCRファーマなど
<8035> 東エレク 34640 -360もみ合い。先週末に24年3月期決算を発表、1-3月期営業益は1452億円で前年同期比4.9%減となり、市場予想を70億円程度上振れ。一方、25年3月期は5820億円で前期比27.6%増を見込み、コンセンサスを100億円強下回る。減価償却費や研究開発費などの固定費負担が市場想定以上とみられる。ただ、発行済み株式数の0.8%に当たる350万株、800億円を上限とする自社株買い実施発表には意外感も。
<8801> 三井不 1492.5 -85大幅反落。先週末に24年3月期決算を発表、営業利益は3397億円で前期比11.2%増となり、ほぼ市場想定水準で着地。年間配当金は84円で計画比2円増配。一方、25年3月期は3400億円で同0.1%増にとどまる見通しで、コンセンサスは3650億円程度。年間配当金は30円で実質2円増配計画。新中計ではEPS年間成長率8%を掲げていたこともあり、ガイダンスにはネガティブな反応が先行した。
<4911> 資生堂 4656 +146大幅続伸。先週末に第1四半期決算を発表、早期退職支援プランに係る構造改革費用を計上したことで営業損益は87億円の赤字となったが、コア営業利益は113億円で前年同期比9.6%減となり、計画比を数十億円程度上振れたもよう。日本や中国において、売上や利益が上振れている。構造改革によるコスト削減額も約30億円となって、通期計画150億円超に対し順調な進捗。決算評価の動きが優勢となったようだ。
<7936> アシックス 8750 +1500ストップ高比例配分。先週末に第1四半期決算を発表、営業利益は338億円で前年同期比52.9%増となり、250億円程度の市場コンセンサスを大幅に上回っている。各カテゴリーで売上が好調、高価格帯商品の販売好調もあって粗利益率も改善している。4月の売上高に関しても第1四半期以上に高い伸びとなっているようだ。通期計画の580億円、前期比7.0%増は据え置いているが、大幅な上振れが意識される形のようだ。
<6315> TOWA 13450 +2320急騰。先週末に24年3月期決算を発表。営業利益は86.6億円で前期比13.7%減、従来計画の81.6億円を上回った。第3四半期までの進捗率が低かったことから、計画達成をポジティブに捉えられた。25年3月期は126億円で同45.5%増と大幅増益予想。中計目標値に沿ったガイダンスではあるが、安心感が優勢に。HBM向け受注も順調に積み上がり、AI半導体関連の代表銘柄としての期待も再燃へ。
<7744> ノーリツ鋼機 3860 +700ストップ高比例配分。先週末に第1四半期決算を発表、営業利益は76.4億円で前年同期比3.8倍となり、上半期予想は従来の57億円から91億円に、通期では134億円から160億円に、それぞれ一転増益予想へと上方修正した。第1四半期の事業進捗や想定為替レートの見直しなどが上方修正の背景。高い進捗率からは一段の上振れ期待も残り、収益上振れに伴う増配余地の広がりも意識される。
<4552> JCRファーマ 648 -150ストップ安。先週末に24年3月期決算を発表。営業利益は75.3億円で前期比51.4%増となり、従来計画の105億円を大幅に下振れ。25年3月期は54億円で同28.3%減と大幅減益を見込む。市場コンセンサスは75億円程度。ヒト成長ホルモン製剤「グロウジェクト」の伸び悩みなどが、市場想定下振れの背景。なお、契約金収入の増加計画などから業績予想は保守的との印象も乏しいようだ。
<4971> メック 4550 +700ストップ高比例配分。先週末に第1四半期決算を発表。営業利益は10.5億円で前年同期比6.2倍と大幅増益になり、上半期予想は従来の13億円から18億円に、通期では30億円から36.5億円にそれぞれ上方修正した。為替相場の円安効果、グローバル生産戦略への取り組みにおける生産効率改善の進展などが背景となっているもよう。進捗率からはさらなる上振れも意識される形に。
<5949> ユニプレス 1446 +300ストップ高。先週末に24年3月期決算を発表、営業利益は109億円で前期比2.9倍となり、従来計画の75億円を大きく上振れた。年間配当金は従来計画比5円増の35円としている。25年3月期営業利益は120億円で同9.8%増の見通し、年間配当金は前期比25円増の60円を計画。中期計画においては、DOE2%超を意識するとしている。なお、中計目標では、27年3月期営業利益210億円を目標としている。
<5202> 板硝子 458 -65急落。先週末に24年3月期の決算を発表、営業利益は359億円で前期比3.0%増となり、従来計画の420億円を下振れる着地に。また、25年3月期は370億円で同3.2%増の見通しであり、コンセンサスを50億円程度下回っている。ドイツにおける建築用ガラスや自動車用ガラスの販売低迷が、業績下振れの要因となっているもよう。今期ガイダンスにおいても、下期からの欧州経済底打ちを前提としているようだ。
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