クシム、三陽商、JINSHDなど
<6136> OSG 1740.5 +7.5切り返して続伸。前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は141億円で前年同期比6.3%減、6-8月期は45.9億円で同11.5%減と減益幅が拡大した。つれて、通期予想は従来の240億円から190億円に下方修正している。主力製品のアジア販売停滞などが影響。ただ、会社側の従来計画は下振れが想定されており、足元で株価は一段安となっていたことから、目先の悪材料出尽くし感が優勢となってきているようだ。
<2789> カルラ 479 -39大幅反落。前日に上半期決算を発表、営業利益は2.7億円で前年同期比2.8億円の損益改善となった。経済活動正常化に伴って、1店舗当たりの平均売上が客数増加や価格改定に伴い上昇する形に。また、未定としていた通期計画も発表、営業利益は2.8億円を予想している。4期ぶりの黒字転換見通しだが、第1四半期決算発表後に株価が大きく上昇していることで、下半期の利益水準鈍化見通しをマイナス視する動きが優勢に。
<8011> 三陽商 2258 +400ストップ高。場中に上半期決算を発表、営業利益は7.2億円で前年同期比10.3億円の損益改善、従来計画の2億円を大幅に上回っている。また、通期予想は従来の27億円から31億円、前期比38.6%増に上方修正。春夏物プロパー商材が全般に好調推移となったもよう。また、株主還元目標の変更も発表、DOEはこれまでの2%から3%に変更するとしており、年間配当計画も従来の59円から88円にまで引き上げ。
<2345> クシム 406 +80ストップ高。子会社のチューリンガムが、博報堂キースリー、Stake Technologies、博報堂DYメディアパートナーズと4社共同で、企業のトークン活用施策を総合的に支援するソリューション「まるごとトークン」の提供を開始したと発表。企業は
「まるごとトークン」を利用することで、活用における顧客体験設計、トークンエコノミクス設計、トークン発行・運用まで、一気通貫サービスを享受することができる。
<4208> UBE 2317.5 -84.5大幅反落。SMBC日興証券では投資判断を「2」から「3」に格下げ、目標株価も2300円から2100円に引き下げている。主力製品であるカプロラクタム及び誘導品については業績の低迷が構造的に続く可能性が高いと考えているほか、超大型ダイキャストマシンへの市場の期待はやや過熱感があるとも判断しているようだ。24年3月期営業利益は、市場コンセンサス250億円程度に対して155億円と予想。
<3046> JINSHD 3410 +275大幅続伸。前日に9月の月次動向を発表している。既存店売上高は前年同月比9.4%
増となり、8カ月連続でのプラス成長となっている。「可視光調光レンズ」や「JINS 無敵コーティング」などオプションレンズの装着率が上昇したほか、“おうち時間に着替えるメガネ”「JINS HOME」も売上を牽引したもよう。23年8月期の既存店増収率3.0%増に対して、24年8月期も順調なスタートを切る形になっている。
<2809> キユーピー 2575 +98.5大幅続伸。前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は133億円で前年同期比37.7%減となったが、6-8月期は65億円で同9.4%減と減益幅が縮小。通期予想は従来の140億円から180億円に上方修正した。市場予想を30億円程度上回る水準に。鶏インフルエンザの減益影響が想定よりも限定的にとどまるもよう。なお、24年11月期営業利益は250億円程度とみているもようだが、こちらは市場想定水準に。
<7679> 薬王堂HD 2897 +117大幅続伸。前日に上半期決算を発表、営業利益は32.7億円で前年同期比15.8%増となり、通期予想は従来の47億円から54億円、前期比15.9%増に上方修正している。
売場と販促の固定化による売場コンディション向上と改装店舗増が売上増に貢献しているほか、電気代や人件費などが計画を下回る見通しとなっているようだ。また、9月の既存店売上高も前年同月比9.0%増と高成長が継続する形になっている。
<8923> トーセイ 1865 -34反落。前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は144億円で前年同期比29.5%増となった。不動産再生事業がけん引する形で、据え置きの通期計画148億円に対する進捗率は97%に達した。ただ、6-8月期はマンションや戸建住宅販売の水準が低かったことから、営業利益は19.3億円で同7.5%増にとどまっており、インパクトは限定的に。目先の出尽くし感が先行する形となったようだ。
<8016> オンワードHD 495 -27大幅反落。前日に上半期決算を発表、営業利益は50.2億円で従来予想の40億円を上振れた。つれて、通期予想は従来の100億円から110億円に上方修正している。主力ブランドが好調に推移したほか、新規ブランドなども大きく伸長。構造改革の成果などで粗利益率も上昇のもよう。ただ、第1四半期実績は53.8億円で、季節性は強いものの業績上振れ自体は想定線、目先の出尽くし感が先行する形になっている。
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