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半導体やAI関連株に資金が集中しやすい

2025年09月30日 08:33 市況・概要

*08:33JST 半導体やAI関連株に資金が集中しやすい  30日の日本株市場は、買い先行で始まりそうだが、その後はこう着感が強まりやすいだろう。29日の米国市場はNYダウが68ドル高、ナスダックは107ポイント高だった。トランプ米大統領と議会指導者との予算を巡る会談を控え、政府機関の閉鎖リスクが重荷になったが、利下げ期待の買いが継続したほか、エヌビディアの上昇が相場を支える形になった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比40円高の45170円、円相場は1ドル=148円50銭台で推移している。

 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや買い先行で始まることになろう。日経225先物はナイトセッションで一時45040円まで売られる場面もあったが、節目の45000円接近では底堅さがみられており、45000円固めの動きになりそうである。45000円割れを狙った短期的な売り仕掛けの動きに対しては、その後のリバウンドを想定した押し目狙いの買いで対応することになろう。

 また、米国ではエヌビディアが買われており、半導体やAI関連株に資金が集中しやすいとみられる。ソフトバンクG<9984>やアドバンテスト<6857>、東エレク<8035>
など指数インパクトの大きい値がさハイテク株に資金が向かうなかで、日経平均株価を牽引する形になりそうである。一方で、全体としてはこう着感が強まる可能性はありそうで、AI関連株への物色と、それを受けた先物市場の動向に振らされやすいだろう。

 もっとも、10月4日に投開票される自民党総裁選を控えていることで、積極的に売りを仕掛けてくる動きは考えにくいところではある。短期的に下へのバイアスが強まる局面があるようだとその後のリバウンド狙いになるだろうが、物色対象に広がりがみられないなかでは、AI関連株に集中することになりそうだ。そのほかは、個別に材料のある銘柄での短期的な値幅取り狙いの商いが中心になろう。

 なお、昨夕決算を発表したところでは、CAP<3965>、富山第一銀行<7184>、AViC<9554>の動向が注目されそうだ。

<AK>

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