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インタートレ Research Memo(1):2025年9月期はいよいよ飛躍に向けた準備段階のフェーズへ

2024年12月23日 11:01 銘柄/投資戦略

*11:01JST インタートレ Research Memo(1):2025年9月期はいよいよ飛躍に向けた準備段階のフェーズへ ■要約

インタートレード<3747>は、証券会社向け株式取引システムや外国為替取引(FX)システムなどのサービスを提供する金融ソリューション事業を中核とする企業である。売上高の約8割を占める「金融ソリューション事業」のほか、ITサポート及びグループ経営管理ソリューションシステムの開発及び販売を中心とする「ビジネスソリューション事業」、機能性食材であるハナビラタケの健康食品や化粧品等の開発及び販売を行う「ヘルスケア事業」の3つの事業を展開する。金融ソリューション事業が提供する証券会社向け売買システム等については、中小の地場証券においてほぼ独占状態となっている。

1. 2024年9月期の業績概要
2024年9月期の連結業績は、売上高1,849百万円(前期比8.1%減)、営業利益80百万円(同59.8%減)、経常損失159百万円(前期は1百万円の利益)、親会社株主に帰属する当期純損失97百万円(前期は36百万円の利益)となり、期初計画を全項目で下振れる着地となった。主力の金融ソリューション事業が振るわなかったほか、期初計画ではヘルスケア事業の成長が増収計画をけん引する見込みだったが、期中に達成を目指していた「ITはなびらたけ」サプリメントの機能性表示食品化が完了しなかったことで、営業展開が計画どおりに進展しなかった。

2. 2025年9月期の業績見通し
2025年9月期の業績は、売上高2,160百万円(前期比16.8%増)、営業利益110百万円(同37.1%増)、経常損失40百万円(前期は159百万円の損失)、親会社株主に帰属する当期純利益10百万円(前期は97百万円の損失)を見込んでいる。「ITはなびらたけ」サプリメントの機能性表示食品化の実現を前提とした見込みである。機能性表示食品化が実現すれば、下半期にはヘルスケア事業拡大の兆しが見えてくる可能性がある。

3. 今後の経営計画
ゴールドやシルバーの価格に連動するジパングコインの取引所を運営している(株)デジタルアセットマーケッツ(以下、デジタルアセットマーケッツ)については、早期収益貢献に向けて、同社は現在データプロテクション(DP)事業の立ち上げを進めている。こちらは、一足飛びに事業が立ち上がるわけではないものの、今後の事業進捗を踏まえた開示に注目したい。

■Key Points
・Web3※事業を担うデジタルアセットマーケッツは引き続き投資先行
・デジタルアセットマーケッツではデータプロテクション(DP)事業の立ち上げも進展中
・「ITはなびらたけ」サプリメントの機能性表示食品化で成長フェーズ入りに期待

※ Web3:ブロックチェーン技術を基盤とした分散型インターネットのことで、次世代インターネットとも呼ばれる。

(執筆:フィスコアナリスト 村瀬智一)

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