NY株式:NYダウは353ドル高、小売売上高の改善で警戒感が緩和
*05:50JST NY株式:NYダウは353ドル高、小売売上高の改善で警戒感が緩和
米国株式市場は続伸。ダウ平均は353.44ドル高の41841.63ドル、ナスダックは54.57ポイント高の17808.66で取引を終了した。
小売売上高が予想を下回ったもののプラス圏回復で、警戒された程悪化せず安心感に寄り付き後、上昇。ダウは中国の小売り売上高の改善に加え、同政府が消費支出拡大する支援策を計画しているとの報道が支援となり、続伸した。ナスダックは、開発者会議「gtc 2025」でのエヌビディア(NVDA)最高経営責任者(CEO)の基調演説を控えた神経質な展開に一時下落も、連邦準備制度理事会(FRB)の利下げ期待を受けた買いや押し目買いに上昇に転じた。相場は終盤にかけ、上げ幅を拡大し、終了。セクター別では不動産管理・開発、食・生活必需品小売が上昇した一方、自動車・自動車部品が下落した。
飲料・スナック会社のペプシコ(PEP)は機能性ソーダ「ポッピ」買収発表を受け、上昇。ヨガアパレルのルルレモン・アスレティカ(LULU)、クルーズ船運営のノルウェージャンクルーズライン・ホールディングス(NCLH)、動画配信のネットフリックス(NFLX)はアナリストの投資判断引き上げでそれぞれ上昇。
後払い決済(BNNPL)を提供するアファーム(AFRM)はスウエーデンのフィンテック企業クラーナが同社に取って代わり、ディスカウント小売のウォルマート(WMT)に同サービスを独占提供するとの発表を受け、下落。ウォルマート(WMT)は上昇した。オンライン証券会社のロビンフッド(HOOD)は新たにスポーツや政治、連邦公開市場委員会(FOMC)結果などの予測プラットフォームサービスの立ち上げで、収益増期待に上昇。電気自動車メーカーのテスラ(TSLA)はアナリストの目標株価引き下げで下落した。
ベッセント財務長官は週末のTVインタビューで、景気後退回避の保証はないと述べた。
(Horiko Capital Management LLC)
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