概況からBRICsを知ろう ブラジル株式市場は小反発、海外株高などを好感
*10:09JST 概況からBRICsを知ろう ブラジル株式市場は小反発、海外株高などを好感
【ブラジル】ボベスパ指数 123046.85 +0.20%
5日のブラジル株式市場は小反発。主要株価指数のボベスパ指数は前日比0.20%(247.76ポイント)高の123046.85で引けた。日中の取引レンジは122,747.06-123,364.03となった。
売りが先行した後は上げ幅を拡大させ、引けまで狭いレンジでもみ合った。海外株の上昇が好感され、ブラジル株にも買いが広がった。また、経済指標の改善も好感された。2月のS&Pグローバル総合購買担当者景気指数(PMI)は前月の48.2から51.2に上昇した。一方、指数の上値は重い。原油価格の下落などが指数の上値を抑えた。
【ロシア】MOEX指数 3263.62 +0.68%
5日のロシア株式市場は小幅続伸。主要株価指数のMOEXロシア指数は前日比0.68%(21.99ポイント)高の3263.62となった。日中の取引レンジは3,231.30-3,282.15となった。
前日の終値近辺でもみ合った後は上げ幅をやや拡大させた。海外市場の上昇が好感され、ロシア株にも買いが広がった。また、ウクライナ紛争の停戦期待も引き続き支援材料。一方、原油価格の下落が指数の上値を抑えた。
【インド】SENSEX指数 73730.23 +1.01%
5日のインド株式市場は反発。ムンバイ証券取引所の主要30社株価指数SENSEXは前日比1.01%(740.30ポイント)高の73730.23、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同1.15%(254.65ポイント)高の22337.30で取引を終えた。
買いが先行した後は上げ幅をやや拡大させた。最近の下落で値ごろ感が強まり、下値を拾う動きが活発となった。また、中国の景気対策への期待感が指数をサポート。中国の各種政策を決定する全国人民代表大会(全人代、国会に相当)は、きのう5日午前9時(日本時間10時)に開幕した。ほかに、海外株の上昇が買い安心感を与えた。
【中国本土】上海総合指数 3341.97 +0.53%
5日の中国本土マーケットは、主要指標の上海総合指数が前日比17.76ポイント(0.53%)高の3341.97ポイントと続伸した。
国策に対する期待感が相場を支える流れ。各種政策を決定する全国人民代表大会(全人代、国会に相当)は、きょう5日午前9時(日本時間10時)に開幕し、李強・首相が冒頭で読み上げた「政府活動報告」では、今年の国内総生産(GDP)成長率目標を24年と同水準の「5.0%前後」とする方針が示された。財政赤字の比率はGDP比で4.0%とし、昨年に設定した3.0%から引き上げられる。財政出動の拡大も期待できる状況だ。ただ、指数は安く推移する場面もみられている。米国の高関税政策により、貿易戦争がエスカレートすると懸念された。
<AK>
