日経平均は大幅反発、米国高を材料に買戻し強まる展開
*16:00JST 日経平均は大幅反発、米国高を材料に買戻し強まる展開
先週末のダウ平均は601.41ドル高の43840.91ドル、ナスダックは302.86pt高の18847.28ptで取引を終了した。コアPCE価格指数が想定通りインフレ鈍化基調を証明したが、ハイテクが弱く、寄り付き後、まちまち。その後、米国とウクライナ首脳会談の決裂で期待されていた資源取引を巡り正式合意が成立せず停戦期待の後退で、ダウは下落に転じた。ただ、月末で、さらに、インフレ鈍化の進展に伴う利下げ期待を受けた買い戻しが強まり、相場は再び上昇。ハイテクも買い戻され、終盤にかけ相場は上昇幅を拡大し、終了した。
主要株価指数がそろって上昇した米株市場を横目に、3月3日の日経平均は前営業日比462.00円高の37617.50円と大幅反発でスタート。本日の日経平均は買いが先行して始まった。先週末に今年最大の下落幅を記録していたこともあり、米株高の流れを受けて先物の買い戻しが先行。日経平均は昨年8月上旬の急落以来となるボリンジャーバンドの-3σ割れと非常に稀な状況だったため、テクニカル的な反発要因もあり大幅反発となった。
大引けの日経平均は前日比629.97円高(+1.70%)の37785.47円となった。東証プライム市場の売買高は17億7186万株。売買代金は4兆1858億円。全業種が上昇するなか、サービス、保険、輸送用機器、証券・商品先物、卸売の上げが目立った。東証プライム市場の値上がり銘柄は85.9%、対して値下がり銘柄は12.3%となっている。
個別では、コンコルディアHD<7186>や三菱UFJ<8306>、三井住友<8316>など金融株が堅調に推移した。また、ファーストリテ<9983>、第一三共<4568>、IHI<7013>、日立
<6501>、三菱重工業<7011>などが上昇した。ほか、イオン<8267>により株式交換で完全子会社化する方針が明らかになったイオンモール<8905>や、オン・セミがアレグロ買収に関心と伝わり関心が向かったサンケン電気<6707>がストップ高。トナミホールディングス<9070>、ミガロホールディングス<5535>、セレス<3696>などが値上がり率上位となった。
一方、ソニーグループ<6758>、レーザーテック<6920>、任天堂<7974>、SUMCO<3436>
などが下落した。ほか、「ポケポケ」拡張パック追加でランキング上昇も出尽くし感が広がったディー・エヌ・エー<2432>が急落。前場買われたキオクシアHD<285A>
は後場急落となった。このほか、アドバンスクリエイト<8798>、サンウェルズ<9229>などが値下がり率上位となった。
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