東証グロ-ス指数は大幅に4日続落、米金融引き締めの長期化観測など重しに
*16:44JST 東証グロ-ス指数は大幅に4日続落、米金融引き締めの長期化観測など重しに
東証グロース市場指数 916.43 -23.52/出来高 1億2703万株/売買代金 1286億円東証マザーズ指数 712.52 -19.52/出来高 8508万株/売買代金 1071億円
本日のグロース市場は、グロース市場指数、マザーズ指数はそろって大幅に4日続落。値下がり銘柄数は399、値上がり銘柄数は124、変わらずは18。
前日20日の米株式市場でダウ平均は続落。利上げ終了観測などに連れた金利の低下を好感し、寄り付き後、上昇。その後、連邦準備制度理事会(FRB)が連邦公開市場委員会(FOMC)で政策金利据え置きを決定したが、追加利上げの可能性も除外しなかったため金利上昇に連れ相場は下落に転じ、終盤にかけ下落幅を拡大した。ナスダック総合指数は-1.53%だった。
今日の新興市場は売り優勢で軟調な展開となった。グロース市場の時価総額上位20銘柄で構成される東証グロース市場Core指数は2.78%安となった。昨日の米株式市場で主要指数が下落したことを受け、売りが先行した。特に、FRBの金融引き締めが長期化するとの見方が広がり、ナスダック総合指数が大幅な下げとなったことが、東京市場でグロース株の重しとなった。また、日銀金融政策決定会合の結果発表を明日に控え、今日は株価が下げた場面でも買いが入りにくく、終日、軟調な展開となった。
個別では、浦田社長が登壇する事業進捗報告会への警戒感も意識されたオンコリス<
4588>、訪日中国人の戻りが鈍いと報じられたことが売り手掛かりとなったHANATOUR
<6561>が下げた。時価総額上位銘柄では、ビジョナル<4194>やフリー<4478>が下落。値下がり率上位には、NANO MRNA<4571>、GNI<2160>などが顔を出した。
一方、大型低圧鋳造設備が10月から稼働開始すると発表したJMC<5704>、24年3月期業績と配当予想を上方修正したサンウェルズ<9229>、中国の自動運転ソリューション開発企業と資本業務提携で基本合意したと発表したKudan<4425>が上げた。時価総額上位銘柄では、弁護士コム<6027>やサンウェルズが上昇。値上がり率上位には、プロジェクトC<9246>、セキュアヴェイル<3042>などが顔を出した。
[東証グロース市場 上昇率・下落率上位10銘柄]
・値上がり率上位10位
|コード|銘柄 | 現値| 前日比| 前比率|
1| 5704|JMC | 1414| 300| 26.93|
2| 9246|プロジェクトC | 2533| 500| 24.59|
3| 9229|サンウェルズ | 2673| 289| 12.12|
4| 3042|セキュアヴェ | 319| 31| 10.76|
5| 5246|ELEMENTS | 584| 36| 6.57|
6| 4011|ヘッドウォータ | 7700| 430| 5.91|
7| 9560|プログリット | 1057| 47| 4.65|
8| 9553|マイクロアド | 2143| 91| 4.43|
9| 4425|Kudan | 1585| 65| 4.28|
10| 6573|アジャイル | 2575| 105| 4.25|
・値下がり率上位10位
|コード|銘柄 | 現値| 前日比| 前比率|
1| 4571|NANO MRNA | 199| -35| -14.96|
2| 4588|オンコリス | 585| -100| -14.60|
3| 2160|GNI | 1909| -267| -12.27|
4| 6561|HANATOUR | 1614| -215| -11.76|
5| 5139|オープンワーク | 2964| -311| -9.50|
6| 9556|INTLOOP | 6210| -610| -8.94|
7| 3286|トラストHD | 565| -55| -8.87|
8| 5035|HOUSEI | 504| -48| -8.70|
9| 2998|クリアル | 3600| -320| -8.16|
10| 4478|フリー | 2780| -240| -7.95|
<SK>