高配当銘柄への物色に向かわせやすい
*08:22JST 高配当銘柄への物色に向かわせやすい
26日の日本株市場は、こう着ながらも底堅い相場展開が見込まれる。25日の米国市場はNYダウが43ドル高、ナスダックは59ポイント高だった。10年債利回りが2007年来の高水準となるなか、金利高を警戒した売りが先行した。議会の予算交渉が難航し、政府機関の閉鎖リスクが高まったことも重荷となった。ただ、シカゴ連銀のグールズビー総裁がソフトランディングの可能性を指摘すると、期待感から終盤にかけて買戻しが強まり、プラス圏を回復した。シカゴ日経225先物清算値(12月限)
は、大阪比15円安の32465円。円相場は1ドル148円80銭台で推移している。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、小じっかりで始まることになりそうだ。米国市場は先週までの下落による値ごろ感からの買いとみられるが、ひとまず米国市場の上昇は安心感につながりそうだ。全体としてはこう着感が強まると考えられるが、昨日の上昇で日経平均は25日、75日線を捉えてきた。32650円辺りを上回っての推移を継続するようだと、押し目狙いの買いが意識されやすい。
また、先週の弱い値動きで配当志向の買いも入れやすくなったとみられ、高配当銘柄への物色に向かわせやすい。また、為替市場では円相場が1ドル148円80銭台と円安傾向を見せていることから、輸出関連などへの物色も期待されるところであろう。さらに、岸田首相は昨夕、物価高対策や持続的な賃上げなど10月中をめどに取りまとめる総合経済対策の柱立てを公表した。政策期待が高まるなか、相場全体への下支えとなりそうである。
そのほか、昨日のマザーズ指数は続伸となった。続伸となるのは8月25日~29日の3営業日続伸以来となる。本日は配当志向の物色からバリュー株に向かいやすいだろうが、中小型株へは出遅れ修正の動きが意識されてくる可能性はありそうだ。昨日上場したジェイ・イー・ティ<6228>のほか、本日IPOのオートサーバー<5589>、ネットスターズ<5590>への物色も強まることになろう。
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