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概況からBRICsを知ろう ブラジル株式市場は続落、レアル安や弱い経済指標などで

2025年02月25日 10:20 外国市場/為替

*10:20JST 概況からBRICsを知ろう ブラジル株式市場は続落、レアル安や弱い経済指標などで 【ブラジル】ボベスパ指数 125401.38 -1.36%
24日のブラジル株式市場は続落。主要株価指数のボベスパ指数は前日比1.36%(1726.68ポイント)安の125401.38で引けた。日中の取引レンジは125,161.77-127,274.72となった。

前日の終値近辺でもみ合った後は下げ幅をじりじりと拡大させた。通貨レアル安の進行や弱い経済指標が指数の圧迫材料。2月のFGV消費者信頼感指数は前月の86.2から83.6に低下した。また、「トランプ関税」の警戒感や米景気の減速懸念なども引き続き嫌気された。
【ロシア】MOEX指数 3303.63 +0.62%
24日のロシア株式市場は小反発。主要株価指数のMOEXロシア指数は前日比0.62%(20.34ポイント)高の3303.63となった。日中の取引レンジは3,272.99-3,316.42となった。

終盤はマイナス圏に転落する場面もあったが、その後は再び買い戻された。原油価格や通貨ルーブルの同時高が支援材料。また、ウクライナ紛争の停戦期待なども引き続き好感された。一方、指数の上値は重い。最近の上昇で足元では高値警戒感が強まったほか、米成長の減速懸念などが引き続き警戒された。

【インド】SENSEX指数 74454.41 -1.14%
24日のインドSENSEX指数は5日続落。前日比856.65ポイント安(-1.14%)の74454.41、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同242.55ポイント安(-1.06%)の22553.35で取引を終えた。

売りが先行した後は狭いレンジでもみ合った。前週末の米株の大幅安を受け、インド株にも売り圧力が強まった。また、外国人投資家の売り継続も指数の足かせに。FIIはこの日まで4日連続の売り越しとなった。このほか、通貨ルピー安の進行などがインド株の圧迫材料。ルピーの対米ドル為替レートは過去最安値水準で推移している。

【中国本土】上海総合指数 3373.03 -0.18%
週明け24日の上海総合指数は、主要指標の上海総合指数が前営業日比6.09ポイント安(-0.18%)の3373.03ポイントと反落した。

投資家の慎重スタンスがやや強まる流れ。先週の米株安や、米中関係の悪化が不安視されている。米中関係を巡っては、トランプ米大統領が21日、先端技術や重要インフラ、医療など安全保障に関わる戦略部門への中国からの対米投資を制限するよう関係部局に指示した。中国側は強烈な不満を表明し、自国の正当な権利と利益を守るために必要な措置を取ると強調している。また、上海総合指数は先週、年初来高値を更新したばかりとあって、いったん利益を確定する動きもみられた、もっとも、下値は限定的。各種政策を決定する全国人民代表大会(全人代、国会に相当)の開幕を来週(3月5日)に控え、中国の政策に対する期待感も高まっている。指数はプラス圏で推移する場面もあった。


<AK>

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