注目銘柄ダイジェスト(前場):岩井コスモ、アドバンテス、シルバーエッグなど
*11:52JST 注目銘柄ダイジェスト(前場):岩井コスモ、アドバンテス、シルバーエッグなど
日置電<6866>:8040円(+590円)
大幅反発。先週末に24年12月期の決算を発表している。営業利益は75.3億円で前期比5.4%減となり、従来予想の80億円は下回ったが、第3四半期累計時点での前年同期比18.0%減から減益率は縮小している。また、25年12月期は83.4億円で前期比10.8%増の見通しとしており、ポジティブな反応が優勢になっている。製品価格の見直しを機動的に行うなど、収益性の改善を図っていくとしている。
トプコン<7732>:2980円(+101.5円)
大幅反発。先週末に提出された大量保有報告書によると、オアシス・マネジメントが7.38%を保有する大株主になったことが明らかになっている。株主価値を守るため、重要提案行為等を行うことがあるとしている。同社は12月、非公開化に向けて入札プロセスに入っていることが分かったと伝わり、その後株価は大きく水準訂正を果たしている。今回の大量取得を受けて、プレミアム期待がより高まる形となっているもよう。
板硝子<5202>:405円(+22円)
大幅続伸。ドイツで自動車用ガラスの生産体制を見直すと先週末に発表している。ドイツ西部にあるヴィッテン工場で実施、製造設備は保つが、勤務体制を見直して人員約80人を削減するようだ。退職関連費用など約11億円を25年3月期の個別開示項目費用に計上するとしている。欧州での景気後退に伴う自動車の販売不振が背景となっている。体制見直しによる収益改善を期待する動きが先行へ。
岩井コスモ<8707>:2496円(+272円)
大幅反発。先週末に第3四半期の決算速報値を発表、累計純利益は50.3億円で前年同期比28.8%増となっている。米国株式収益の増加を主因として営業収益が増加する状況となったもよう。、第3四半期累計時点において過去2番目に高い計上額となったようだ。また、経常損益は49四半期連続の黒字となっている。なお、上半期実績は31.8億円で同27.5%増であったことから、高い増益率が継続する状況にもある。
アドバンテス<6857>:9226円(-824円)
前日比変わらずを挟んで6日ぶり大幅反落。先週末の米国市場では半導体株が下落、SOX指数は1.9%安となっており、東京市場でも半導体関連株に売りが先行する展開へ。米国ではテキサスインスツルメンツが決算を発表、市場想定を下回るガイダンスを受けて7%超の株価下落に。同社は半導体関連株の中でも昨年後半の好パフォーマンスが目立っており、29日の決算発表後の出尽くし感なども警戒される形か。
GEI<9212>:482円(+45円)
一時ストップ高。国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が公募したバイオものづくり革命推進事業(第2回公募)において、「純国産木材バイオリファイナリーによる世界最高クラスの低炭素バイオエタノール生産プロセスの開発」事業の24年度及び25年度の補助金交付決定を発表し、好感されている。24年度及び25年度に同社が受領する補助金の金額は、それぞれ43,600千円、73,540千円となり、これらは同社の25年9月期及び26年9月期の補助金収入に計上する予定となっている。
富士マガ<3138>:687円(+5円)
続伸。24日の取引終了後に、連結子会社であるしょうわ出版が医系予備校授業、難関校進学指導塾のクリエイト研究会の株式を取得し、同社の連結子会社とすることを発表し、好材料視されている。同社グループはクリエイトの子会社化を通じて、数学、英語に強みを持つ医系予備校事業を主軸にハイレベルな授業コンテンツをパッケージ化して全国の個人塾、自習室運営事業者向けの販売パッケージを構築し、早期に事業の全国展開を図り、地方在住で医系を目指す受験生を支援できる体制を構築するとしている。
シルバーエッグ<3961>:776円(-94円)
急落。24年12月期通期業績予想の下方修正を発表し、嫌気した売りに押されている。営業収益を従来予想の13.00億円から12.29億円に、営業利益を1.00億円から0.65億円に、経常利益を1.00億円から0.66億円に下方修正した。営業収益がアパレル業界のECサイトにおいて秋冬物の需要が低迷している影響を受け前回予想を下回る見込みで、想定以上の減収に加え、為替変動によってドル建て決済のクラウドサービス利用料が増加したことから、営業利益以下、各段階利益も修正するとしている。
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