注目銘柄ダイジェスト(前場):日本オラクル、山一電機、HENNGEなど
*11:52JST 注目銘柄ダイジェスト(前場):日本オラクル、山一電機、HENNGEなど
日本オラクル<4716>:15820円(+1595円)
大幅反発。先週末に第3四半期の決算を発表している。12-2月期営業利益は223億円で前年同期比15.1%増となり、9-11月期の小幅減益から2ケタ増益に転換している。クラウドサービスの好調な売上推移が背景になっている。第3四半期累計では営業増益率が11.3%となっており、通期の市場コンセンサス8%強増に対して上振れ基調での推移とみられる。NTTデータの本格的なクラウド導入が26.5期以降の業績に寄与してくるとの見方も。
ゼンショーHD<7550>:8123円(-403円)
大幅続落。「すき家」で提供したみそ汁の中にネズミの死骸が入っていたとする報道などを受け、同社では混入事実を認めて謝罪している。具材を椀に入れて複数個準備する段階で、そのうち一つにネズミが入っていた可能性があり、目視確認を怠ったためにそのまま客に提供されてしまったもよう。信用力の低下に伴う目先の客足離れなどが警戒される展開のようだ。
伊藤ハム米久<2296>:4215円(+330円)
大幅続伸。伊藤ハムと米久の経営統合10周年を迎えるにあたって、記念配当を実施すると発表している。26年3月期に総額約100億円となる1株当たり175円(うち、第1四半期末85円、第3四半期末90円)を実施するとしている。25年3月期の普通配当金は145円の見込みであり、累進配当を掲げていることからも、26年3月期は320円以上の配当金が期待できる状況に。前日終値をベースにした配当利回りは8%強の水準となる。
山一電機<6941>:2289円(+182円)
大幅続伸。発行済み株式数の6.36%に当たる125万株、25億円を上限とする自己株式の取得実施を発表している。取得期間は3月24日から5月31日まで。資本コストや株価を意識した機動的な資本政策の一環としている。比較的短期間での高水準の自社株買いとなり、需給インパクトの強まりが期待されている。なお、同社では3月12日にかけて上限10億円の自社株買いを終えたばかりであった。
アンビス<7071>:514円 ウ -
ストップ安売り気配。有料老人ホーム「医心館」のうち複数のホームで、併設の訪問看護ステーションが入居者への訪問について実際とは異なる記録を作り、不正に診療報酬を請求していたとみられること分かあったと報じられている。必要ないのに訪問して過剰に報酬を請求する行為も常態化していたとの元社員らの指摘も伝わっている。昨年はサンウェルズの不正請求問題が発覚し、一部では警戒感の波及も警戒されていたとみられる。
ラクオリア創薬<4579>:410円(+15円)
反発。韓国のHK inno.N Corporationとの間で資本業務提携契約を締結することを発表した。あわせて、HK inno.N Corporationを割当先として、払込期日4月18日、発行価額397円で、普通株式2,592,100株(資金調達後の所有議決権比率10.62%)の第三者割当増資を実施する。調達する資金の額(差引手取概算額) 1,017 百万円は、経営基盤である創薬事業において恒常的に新薬を創出できる体制構築のための研究開発投資等に充当する予定としている。
HENNGE<4475>:1515円(+146円)
反発。21日の取引終了後に、サンブリッジコーポレーションとの共同出資による米国における合弁会社(連結子会社)設立を発表し、好材料視されている。同社は今後の中期目標として、将来におけるARR成長の変曲点を作るため、海外展開にも挑むことを掲げており、IT業界の知見が深いサンブリッジコーポレーションと合弁会社を設立し、両社が培った知見を活用することにより「HENNGE One」を米国市場へ展開していく予定としている。
ケイファーマ<4896>:933円 カ -
ストップ高買い気配。21日の取引終了後に、再生医療事業の開発パイプラインの一つである亜急性期脊髄損傷を対象とした慶應義塾大学医学部等による再生医療に関する臨床研究の成果を発表し、これを好感した買いが優勢となっている。今回の共同研究先である慶應義塾大学における研究成果について、特に有効性に関しては臨床研究の対象の患者が運動機能及び感覚機能が完全に麻痺している完全脊髄損傷の患者である中で、2名の患者について改善を示しており、同社としては実用化に向けて有意義な成果であるとしている。
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